ガスの値上がりは・・・ [イタリア]
今年の冬は寒くなるという話だが東京はどうなることやら。積雪するとすぐに交通機関に影響が出るゆえ困る。
とは言っても、今年の冬も在宅勤務継続の可能性が高く、デジタル化が進んだため、出社の必要性も低くなってきた。なぜに週一出社???と疑問になるほど。
それはともかくとして、電気もガスも値上がりで今年の冬は光熱費がかさむ。
原油の値上がりで世界中の一般家庭が影響を受けている。一般家庭だけではない。こんなところにも影響が出ているらしい。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年11月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
熟練の職人さんの手から生み出された美しいガラス作品。影響を受けているのはこれらのベネチアンガラスです。
ここはヴェネツィアのムラーノにあるガラス工房。釜戸の火は中世の頃から途絶えたことはありません。24時間、ガラス職人とともに灯されてきました。
しかし、これまで戦時下でもパンデミック下でも消されることのなかった釜戸の火が途絶えることになるかもしれません。
ガスの値上がりは老舗のガラス工房にも影響を与えているのです。
「この火を消すなんてことはできません。ガラスを溶かすためには釜戸を1,300℃から1,400℃に保つ必要があり、昼夜燃やし続けなければならないんです」と職人さん。
釜戸を高温に保つために使われているのがメタンガス。年間で100万㎥ものガスを消費しているとか。
そしてその燃料費はこの一年で6倍に跳ね上がりました。このままでは赤字です。
となると商品の価格を上げざるを得なくなります。最低でも15%の値上げ。
「ガスの値上がりは大きな打撃です。年間100万㎥使用するとなると、これまで年間100万ユーロの経費だったのが150万ユーロに増えることになります」とお店の方。
昨年はコロナ感染で旅行客が来なくなり最大の消費者を失いました。そして今年はガスの値上がりです。
「現在、中小企業のための支援をEUに求めています。年内になんとかしてくれることを期待しています」と中小ガラス工房協同組合の会長さん。
中小の工房が痛手を受けているのはイタリアだけでなくフランスも同様だとか。
伝統の技術を何世紀にも渡って守り続けてきた中小の工房の未来が気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「コロナ感染が始まってしばらくした頃、友人に訊かれた。『コロナウィルスってガス???』」
VDM(Vie de Merde)より
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