ローカル線の小さな旅2 その3 [フランシュ=コンテ地方]
日本、体操団体の金メダル!柔道、大野将平選手の金メダル!おめでとう!
あまりメダル、メダルって言っちゃいけないと思うんですけど、嬉しいですね。
それにしても、内村選手の床の演技、素晴らしいですね。
白井選手の技もすごいんですが、全体の身のこなしという点では内村選手には敵いません。
それはさて置き、シリーズの三回目は、フランス東部ジュラ県を南北に走るロカール線、通称 “つばめライン” に乗ってみましょう。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月3日に放送)
これが “つばめライン” 。
山の中に立つ何本もの高架橋をすいすい走っていくその姿からこの名がつけられました。
北のドール(Dole)(上記地図の赤印)と南のサン=クロード(Saint-Claude)(青印)をつなぐ全長123キロの鉄道です。
高架橋の数は22、トンネルは36本もあります。
「こうして運転していると思いがけない景色に出会うことがあります。今でも忘れられないのは、朝一番の列車を運転している時のこと。この辺り一面が白い雪に覆われていたんです。それはもう息を呑むような美しさでした」と運転手のアレクシーさん。
毎日数百人が利用するというこの列車、観光だけでなく通勤・通学の足にもなっています。
ここに鉄道が作られたのは19世紀のことでした。
1キロのレールを敷くのに3,000人の作業員が必要だったそうです。
こちらもまたトンネルを掘るのはつるはしだったようです。
戦争の時はこの列車が兵隊を国境まで運んだそうです。
そしてこの地域の経済を支えていたのもこの鉄道でした。
ガイド付きの観光専用の列車も走っています。
ガイドは元鉄道員の方。“つばめライン” の歴史を観光客に伝えています。
一方、毎日、走る列車を眺めている方もいます。
今年95歳になるリュシエンヌさんは、ここで30年間、踏切番の仕事をしていました。
「昔は台所から出て、この辺りにあったハンドルを回して踏切を開閉していました」
定期的に走ってくる列車は、まるで振り子時計のようだったそうです。
「当時は音の鳴る板みたいなのがあったんです。列車が通過すると鳴るようになっていました。朝は絶対寝坊できませんでした。5時半に通過する列車があったからです」
今はこの踏切も引退です。リュシエンヌさんと」一緒に庭の花に囲まれて静かに余生を過ごしています。
さて、列車はショ=デ=クロトゥネ(Chaux-des-Crotenay)駅に到着。
ここは人口400人ほどの小さな村。鬱蒼とした森に囲まれていますが、こんな可愛らしい滝があります。
このジュラ山脈を縫うように走っていく “つばめライン” は、フランスで最も美しい鉄道の一つと言われています。
この “つばめライン” については以前の記事でも紹介しています。→こちら。
今回より途中下車が多く、旅している気分になれて楽しいですよ。ぜひご覧ください。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、いつものことだが、腕に彫ったタトゥーのことでお世辞を言われた。『まあ、かわいい鳩だこと!』お褒め頂き恐縮ですが、これは鳩ではございません。つばめです」
VDM (Vie de merde)より
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