水無しの都 [イタリア]
先日、パン屋まで買い物に行ったついでに梅園のある公園を通ったところ、梅がほぼ満開に近い状態になっていた。
朝の8時頃で、まだ見学客の姿はなく、静かにのんびり花を眺めることができた。
もう3月は目前で、そろそろ冬とのお別れの日が近づいてきた。
さて、本日は世界有数の観光地ヴェネツィアのお話です。
毎年、秋から冬にかけて潮位が上がりサンマルコ広場が浸水してしまうくらいになるのですが、このところその逆の事態になっているらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2023年2月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
2月21日のヴェネツィアです。
ご覧の通り、あの運河が干上がってしまいました。
ゴンドラの姿はどこにもありません。そしてモーターボートもご覧のありさまです。
しかも、むき出しになった底の方から嫌な匂いも漂ってくるとか・・・。
あの美しい水の都はどこへ行ってしまったのやら。
原因は、長期間に渡る異常なまでの潮位の低下。
なぜに潮位が低下しているのかと言えば、地中海地域に高気圧が居座り続けているかららしい。この状態がかれこれ20日ほど続いているとか。
「上空の高気圧の圧力で、地中海の水面が通常よりも45センチ低くなっています」と専門家。
ははあ、そういうことか・・・。
よくニュースに取り上げられるヴェネツィアと言えば、この風景。サンマルコ広場が浸水してしまってます。
しかし、今年はその逆。ちょっとこの姿では観光客の減少は避けられません。街の経済に大打撃。
と思いきや、これはこれで良いこともあるとか。
「このおかげで建物の基礎がよく見えて、傷んでいるところを調べることができるんですよ」と市民。
なるほど、そういうことですか。
この潮位の低下は今週一杯は続くと見られています。
今のうちにあちこち調べて危ないところは直しておいたほうがいいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バレンタインデーに二泊三日のヴェネツィアのペア旅行券が当たった。独身なのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より