週末もまたデモ [トピックニュース]
ああ、また週末のフランスはジレ・ジョーヌ一色でした。他に話題が何もない!
いつもなら今頃は楽しいクリスマスの街の様子などを紹介しているはずだったのに、もういい加減、終わって欲しい。
ジレ・ジョーヌじゃないフランス人たちもそう思っているようです。
フランス中部の都市クレルモン=フェランで聞きました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはデモはあったものの、パリのような大混乱にはなっていないようです。
「終わりの始まりにして欲しいね。きちんと言い分を聞いて欲しいね。パリだけがフランスじゃないんだから」と男性。
「やり過ぎるくらいやりましたからね。ものを壊したりするのはもうおしまいよ。そうでしょ?」と女性。
しかし、どの人もジレ・ジョーヌが戦いを放棄することは望んでいないようです。
「これからは彼らの言い分を聞くことだと思うわね」と年配の女性。
「話し合いです。暴力は対話を妨げるだけで何にもなりません。話し合いをするべきです」と若い女性。
政府は燃料税の引き上げを延期すると言っていましたが、結局、中止してしまいました。このことはどの市民も評価しているようです。
しかし、それだけでは十分とは言えないと言います。
「中流階級はもう何年も前から貧しい人たちを助けてきたんです。もう十分でしょう。今度は国が経済を立て直す番です」と男性。
そして大小の商店は、一年でも最も売上のみこめる年末に向け仕切り直しです。
しかし、この激しいデモの結果を憂える人もいます。
「私はジレ・ジョーヌを支持しませんよ。彼らがデモをやったおかげで、フランスの経済は恐ろしい状態になっていくと思います。最悪ですよ」と年配の男性。
やはりこんな人もいるようですね。あのパリのデモはひどかった。
クレルモン=フェランでは2,000人ほどのジレ・ジョーヌがデモを行いました。しかし、ご覧のように暴力に発展するようなことはありませんでした。
マクロン政権は支持基盤が盤石というわけではないところが少々厳しいですね。対応を誤ると面倒な事態になりかねません。
このようなフランスの状況を見ていると、日本人は日本政府を甘やかしすぎなんじゃないかとふと思ってしまいます。
フランスのような局面を体験した政治家っていないんじゃないですかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ホームルームの話し合いで、スターウォーズのR2D2の中には俳優が入っているということを初めて知った。僕にとってそれは、サンタクロースの真実と同じくらいショックだった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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