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シュークルート [フランスの郷土料理]

シュークルート

(choucroute)

choucroutea.jpeg


 アルザス地方のホテルに続いて、この地方の名物料理シュークルートを再登場させました。発酵させたキャベツを使った料理で、日本ではドイツ語の「ザワークラウト」で知られています。


 今やフランスの定番料理になっていますが、元々はアルザス地方を代表する料理です。くわしくはwikipediaの日本語版「ザワークラウト」に出ていますが、フランス語版にはその起源についてもう少しくわしく書かれています。wikipediaの記述をそのまま信じていいかどうかは別にして、そこには、キャベツを発酵させるという調理法は中国からヨーロッパに伝わったのではないかと書かれています。


 時代は西暦300年代か400年代頃、フン族が中国に侵攻した頃にさかのぼります。フン族は万里の長城に阻まれ侵攻に失敗。それ以降、その攻撃の矛先を西方へ向けます。フン族の支配はバイエルン、オーストリアを経由して、西暦451年にアルザスへと到達します。万里の長城で中国の兵士や労働者が食べていた発酵キャベツは、このフン族の移動とともにヨーロッパへと持ち込まれたと考えられるそうです。アルザス地方で広く普及したのは18世紀になってから、また今の料理が生まれたのは19世紀になってからのことです。


 時間と興味のあるかたは、下記の映像をご覧ください。キャベツの仕込み方についての映像です。ちょっと長くて9分強のビデオです。



     1. キャベツを洗う

     2. キャベツの芯を取り除く

     3. 千切りにする

     4. つけ込みのための材料

       塩

       ローリエの葉

       黒こしょう(粒)

     5. さらに美味しくなるように下記も必ず投入

       ジュニパー

       りんごの絞り汁

       クミン(粒)

       タイム

     6. キャベツを入れてよく押す

     7. 余分な水分を取り除く

     8. キャベツの葉で覆う

     9. 発酵(3,4週間寝かす)


 アルザス風シュークルートの作り方は下記をご覧ください。こちらは1分16秒で短いです。


     - 発酵したキャベツを水でよく洗う

     - 鍋にタマネギを入れ火を通す。

     - キャベツは水を切っておく。

     - ジャガイモは皮を剥いておく。

     - 炒めたタマネギの上にキャベツを入れ、その上にジャガイモをのせる

     - 白ワインを入れたら30分ほど蒸す

     - ソーセージ、ハム、ベーコンと一緒に盛りつける



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コメント 4

SilverMac

ご訪問アリガトウございます。
by SilverMac (2010-05-30 05:28) 

wattana

carotteさん、おはようございます。
アルザスへは行ったことがありませんが、シュークルートというと、リヨンの巨大ブラッスリー「Brasserie Georges 」で食べたシュークルートを思い出します。フランス人って大食漢だと思いました。
by wattana (2010-05-30 06:26) 

carotte

wattanaさん

たくさん食べますね。そのせいか肥満が大問題になっています(考えてみたら日本もそうですね ^^;)。フランス政府は「野菜と果物を5つ食べる!」キャンペーンをやっていて、今年はそれが功を奏したのか肥満率が減ったそうです。
by carotte (2010-05-30 12:15) 

carotte

SilverMacさん

こちらこそご訪問ありがとうございます。
SilverMacさんのブログ、楽しみに読ませていただいています。
by carotte (2010-05-30 12:24) 

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