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フランスの小さな村 〜 サン・テニミー 〜 [ラングドック=ルシヨン地方]

 今日は“フランスの最も美しい村”の一つを紹介します。

サン=テニミー
パリ→クレルモン=フェラン→マンド(列車とバスを乗り継いで6時間40分)
マンド→サン=テニミー(28キロ 車で30分ほど)

Sainte-Enimie2.jpg

 フランス南部ロゼール県にあるこの村は、Gorges du Tarn(ゴルジュ・デュ・タルン)と呼ばれる、タルン川が造り出した美しい渓谷の中にあります。

 

 村の名前は、フランク王国メロヴィング朝の三代目国王であるクロラール2世の娘エニミーから来ています。


 時代は6世紀の終わり頃、美しいエニミーにはあちこちから結婚話が舞い込んで来ます。しかし彼女は縁談を断り、自分は神と結婚したのだから純潔を保てるようにして欲しいと祈ります。願いはハンセン病という形でかなえられます。

 ハンセン病にかかったエニミーは縁談話から解放され、神だけに身をささげることができるようになりますが、両親の嘆く姿を前に心を痛めます。そこでまた神に救いを求めると、天使のお告げがあります。「お供を連れて遠いジェヴダンという国に行けば、身体を治してくれるビュルルの泉まで羊飼いが連れて行ってくれるだろう。」そこでエニミーは言われたとおり泉まで行き、青く冷たいわき水に身体を浸します。すると奇跡が起き病は治ってしまいます。

 それ以来エニミーはこの地に留まり、修道院を建立し、村人の福音に努めました。そして聖人に列せられ聖エニミー(Sainte-Enimie)になり、それがそのまま村の名前になりました。


 映像は→こちら

 

 11世紀に修道院を中心に発展して来たサン・テニミー村は、現代になって町並みの修復が行われ、”フランスの最も美しい村”に認定されました。そして、豊かな自然とともに多くの観光客を引きつけています。


 タルン川をボートで下り、美しい渓谷を眺めながら小さな村を訪ねたビデオを見つけました。Ispagnac(イスパニャック)からRozier-Peyreleau(ロジエ=ペイルロ)までの旅です。途中、サン=テニミー を通ります。




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コメント 2

orange

石造りの家々がコツコツと日々を生きて来た人たちの
営みを感じさせますね。
カヌーでの川下りが面白そうでした。
nice、コメントいつもありがとうございます。
by orange (2010-07-12 00:47) 

carotte

orangeさん

こちらこそ、ご訪問とコメントありがとうございます。
川下りは一度やってみたいものです。相当時間が自由にならないとそういう旅は難しいかもしれませんけど。
by carotte (2010-07-12 14:22) 

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