SSブログ

ヴォ・ル・ヴィコント城 [フランスのお宝]

 今日は、12月のごちそうシリーズを休んで、別の話題にしました。

 パリから車で約1時間(60キロ)ほどのところに、ヴォ・ル・ヴィコント城があります。
 毎年12月には、見学者のために美しく飾り付けされ、様々なイベントが開催されます。今年はここで、子供たちのために「眠れる森の美女」の劇が上演されています。

 まるで教会の身廊を歩いているような長い並木道を走り抜けると......
arche.jpg

このお城に到着します
vauxchateau.jpg

館の向こう側には、こんな庭が広がっています
vauxjardin.jpg

Paris_vauxlevicomte.jpg


 ルイ14世の時代、財務大臣だったニコラ・フーケが建てたのがこの豪華なお城です。


 ベルサイユ宮殿に先立つこと約20年、1661年に完成しました。広大な庭はル・ノートルの手によるものです。

 この時、フーケは王のために私費を投じて祭典を催しますが、前々からフーケの動向に疑いを持っていた王は、その3週間後にフーケを逮捕してしまいます。この時、王は、あの三銃士にも登場するダルタニアンにフーケを捕まえるよう命じたと言われています。


 フーケは死刑はまぬがれたものの、終身刑を言い渡され、17年間獄中ですごした後、1680年になくなります。


 このフーケの失脚事件については、王よりりっぱな城を建てたために不興を買ったとか、フーケの失脚後に財務担当になったコルベールの企みだとか、さまざまことが言われています。真実は定かではありませんが、フーケには逆臣を抱く意図はなかったように思われます。


 上記の写真は2年ほど前に行った時のものです。シーズンオフだったせいか、見学者もあまりなく閑散としていますが、今のお城は下記の通りみちがえるほど美しい姿になっています。写真をクリックして、ぜひ映像をご覧ください。

screenshot.jpg


 劇を見た後は、衣装に着替えて、お城の中を見学します。

 ツリーの数は130本、肖像画は1,100枚。飾り付けには1ヶ月を要したそうです。


 

******** フランス人のつぶやき *******

「今日、僕は子供たちに聞いた。『どうしてサンタクロースを信じてるんだい?』子供たちが言った。『こんなに良いプレゼントをくれるなんて、絶対パパじゃない!』」

VDM (Vie de merde)より


nice!(21)  コメント(2) 

nice! 21

コメント 2

orange

街道沿いの並木が素敵ですね。南フランスの方は糸杉も見かけました。
雪景色がきれいなお城です。クリスマスの飾り付けも綺麗です。
…王様よりも立派なお城を…確かに感情的に許せなかった…そんな時代ですね。
CMを見て、フランス語にも色々な話し方があるなぁ…と。(何を言っているのか??でしたが)接着剤の宣伝でしょうか…本題からそれ失礼!
by orange (2010-12-27 09:15) 

carotte

orangeさん
番組間違ったか???みたいなCMですよね。
エンタテインメントショーのような作りになってます。方や、いかにも業界にいそうな金髪お姉さん、方や、企業の素人男性(この接着剤を作った会社?)というような設定になっているような.....。
冒頭と最後にCMが入るようになってますが、どうも何種類かあって、アットランダムに出てくるみたいです。
by carotte (2010-12-27 11:38) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。