南仏のお菓子 [フランスのお菓子]
今日はペリゴールのシリーズはちょっとお休みして、南仏のお菓子の話題です。
2月2日は主の迎接祭(chandeleur)と言われるキリスト教のお祝いの日でした。この日には、フランスではクレープを食べる習慣がありますが、マルセイユでは、ナヴェット・ドゥ・マルセイユ(Navette de Marseille)と呼ばれるビスケットを食べるそうです。
このお菓子を作っているパン屋さんFour des Navettesがマルセイユにあります。
ちょっと変わった形のビスケットですが、舟をかたどっています。キリスト教徒がこの舟で初めて南仏にやってきたのだそうです。下記の写真をクリックして番組をご覧下さい。
パン屋のご主人が、マルセイユの人間は他の人と同じことをするのが嫌いだから、クレープではなくナヴェットを食べるんだと言っていました。
このビスケットを食べる習慣はもう200年以上も前から続いています。
映像に出て来たパン屋さんがその生みの親。創業は1781年。マルセイユで一番古いパン屋さんだそうです。ここの創業者がこのお菓子を発明しました。材料は、小麦粉、砂糖、卵、バター、オレンジの花の香りのする液体。
買ってるそばから食べてる人もいました。すごい量のナヴェットが山積みで売られていましたが、この日だけで、数時間で数千本が売れたそうです。
「今日の朝食はビスケットとコーヒー。電話をしながら、ビスケットをコーヒーに浸して食べているうちに、間違って電話機を浸してしまった」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
マルセイユのナヴェットは、「お菓子の歴史」 (マグロンヌ・トゥーサン=サマ著)に載っていて、サント通りにある 「ナヴェットの窯」が‘歴史的な名所’として紹介されています。
ホームページ (英語版)を見ました。袋入りと箱入りではずいぶん価格が変わるんですね?
by wattana (2011-02-05 07:07)
wattanaさん、おはようございます。
1781年創業ですから名所にもなりますよね。
缶入りは袋入りの2倍してますね。りっぱな缶に入っているんでしょうか?缶に入れておけば、1年間保存できると書いてありました。食べる時は、少し暖めると作り立ての味が再現できるそうです。ちょっと買って食べたくなりますね〜。
by carotte (2011-02-05 09:49)
いわいる「縁起もの」のお菓子なんですね。大量に積み上げて、目の前で店員が袋に詰めて売るという方式がなんだか新鮮でした。最近の日本は、店の奥で袋詰めしてから店頭に置くのが普通になっちゃったからでしょうかね。
by opas10 (2011-02-05 15:14)
opas10さん
パン屋のすぐ近くに教会があるんですよ。
だから、神社の参道でまんじゅうを売るのと同じかな。^^
こんな風に山盛りにして売るのは日本ではあまり見かけなくなりました。
by carotte (2011-02-05 18:37)
またまたお邪魔します^ ^
navette、フランス人の夫は好物ですが私は苦手です。
あのオレンジフラワーウォーターがダメなので
同じく南仏名物のカリソンもダメです。
何だか香水食べてるような感じがして>_<
このお店、vieux portの近くなんですね。
昨日ちょうどマルセイユの県庁まで行ってきて、
近くを通りましたが、このお店は知りませんでした。
navette好きな夫に教えてあげようと思います・・・
って、仕事で毎日マルセイユ中駆け回っているので知ってるか(笑)
by ミル (2011-02-11 01:05)
ミルさん
ようこそまたお出で下さいました ^^
この近辺にお住まいなんですね。
オレンジフラワーウォーターはよく登場するのですが、どんな感じなのかなといつも思ってました。かなりくせがありそうですね。
このお店が元祖らしいですよ。フランス人のご主人、ご存知かも。
by carotte (2011-02-11 10:11)