サント=シャペル [フランスのお宝]
パリのおすすめ観光スポットはまだまだあります。
シテ島にあるサント=シャペル。サン=ルイとも呼ばれたフランス王ルイ9世が13世紀中頃に建てさせた礼拝堂です。
裁判所の入り口と同じところを通り、そのまま礼拝堂の中に入ってしまうので、建物の全体像が分かりにくいのですが、下記のようになっています。
中に入るとそのゴージャズな装飾に目を奪われます。
一階と二階があり、二階の上半分の壁はすべてステンドグラス。天気の良い夕暮れ時には、この世のものとは思えない神秘的な世界を作り出します。
中世の頃、光りが物体を通るのは奇跡と考えられており、ステンドグラスを通って降り注ぐ光は、ありがたいものだったそうです。
ステンドグラスには、創世記からキリストの受難までが描かれています。
全部で700㎡ありますが、そのうちの半分がオリジナルのまま残っています。そして、革命時と二つの世界大戦中は取り外してあったそうです。破壊されるのを防ぐためだったのでしょうか?
そのステンドグラス、19世紀初頭には保護のためにニスが塗られ光りの通りが悪くなりました。そこへきて長年の埃もこびりつき、さらに状態は悪化。
この時点で半分がきれいに修復されていますが、まだ残りは修復中。(2009年の時点なので、今は修復が完了しているかもしれません)
修復のためには一旦取り外され分解され、汚れを落とした後、再度組み立てられるそうです。
全部が完了するのにかかる時間は16ヶ月、費用は1000万ユーロ(12億円ほど)。
費用の半分は一人の支援者によって負担されているそうです。この奇特な方はどんな方なんでしょ?
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、祖母を連れて映画を見に行った。いつものように祖母は居眠りを始めた。20分ほど立った頃に目が覚めると祖母が言った。『悪いけど、明かりをつけてくれるかい?』」
VDM (Vie de merde)より
サント・シャペル、大好きです。
パリに行ったらかならず寄って、ぼ~っとステンドグラスを眺めます^^
by niki (2011-07-30 22:39)
nikiさん、おはようございます。
ここ、いいですよねえ〜。王様が使う礼拝堂だけあって、豪華で品格のある作りです。外から光りの入るお天気のいい日、とくに夕暮れ時がいちばん美しいんじゃないかと思います。
by carotte (2011-07-31 07:45)
ヨーロッパ北部に多いステンドグラスを取り入れた教会建築は、
冬が長いことと関係しているかもしれませんね。
細長く伸びる後期ゴシックの建物特有の装飾ですね。
夕暮れ時が美しい…同感です。
by orange (2011-07-31 11:52)
壮麗なゴシックですね~。それにしても革命とゴシックの時にステンドグラスを外していたとは驚きです。取り外した後は、あの面積に一体何を入れていたんでしょうか、とても気になります。
by opas10 (2011-07-31 14:52)
orangeさん
部屋に光りを取り入れる目的と宗教が結びついたんでしょうかね。壁には金箔も使われているので、夕暮れ時はすごいことになります。部屋中にオーラのようなものが広がりますよ。
by carotte (2011-07-31 16:51)
opas10さん
ゴシック建築の最高峰と言う人もいるらしいです。
ステンドグラスを取り外したところはどうしてたんでしょうね。板を×印に打ち付けたとか......雰囲気ぶちこわしですねえ〜。^^;
by carotte (2011-07-31 16:55)