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味覚週間2011 その2 〜いわしのファルシー〜 [フランスの郷土料理]

 フランスの味覚週間は先週で終わりましたが、日本では今週一週間(10月24日〜30日)が味覚週間です。日本では「味覚の一週間」というイベントのタイトルがついています。詳しくは→こちら

 

 さて、シリーズの二回目ですが、今回は地中海へと移動し、ニースの名物料理イワシのファルシーを紹介します。

 

 作ってくれるのはニースに住むルネーおばあちゃん。

 

Paris_Nice.jpg 

 

 下記ウィンドウの▶をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2011年10月18日に放送)(▶をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら 


 
 まずは地中海で釣れたイワシを求めて魚屋さんへ。
 
 1キロあたり5.50ユーロと、他の魚に比べてかなりお得。しかも、いろんな料理に応用がきくそうです。
 
 まずはイワシを開いて内蔵も骨も取ってしまいます。
 
 次に、フダンソウ、にんにく、パセリを刻み、パルメザンチーズ、卵を加えよく混ぜ、これをイワシの間に挟んで包むようにします。
 
 16世紀、このあたりがニース伯爵領だった時代からある料理だそうです。
 
 どこにでもある、手に入りやすい材料で作った、貧しい市民の料理だったとか。
 
 そして今でもこうして食べられているそうです。
 
 「とてもおいしい料理ですからねえ。貧しいとかそういう問題じゃないんですよ」とルネーおばあちゃん。
 
 詰め物のすんだイワシは、オーブンで20分ほど焼いたらできあがりです。中の詰め物にしっかり火が通っていて、かつ柔らかい感じがいいそうです。
 
 ルネーおばあちゃん、焼く前に松の実を上からふりかけてました。
 
 付け合わせはベビーリーフ。上からレモンをしぼっていただきます。
 
 これまたビールが飲みたくなってきますねえ。
 
 マダムたちはロゼワインをお供に召し上がっていたようです。
 
 

 

******** フランス人のつぶやき *******


「今日、天気がよかったので、部屋の空気を入れ替えようと窓を開けたまま散歩にでかけた。帰ってみると部屋一杯に煙が充満。隣のポルトガル人がイワシを焼いたらしい」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 6

wattana

carotte さん、おはようございます。
「味覚週間」のこと、どこかで読んだ記憶があったのですが、なかなか思い出せませんでした。が、今朝、思い出しました。鳥取絹子さんが書いた 「フランス流美味探求」 (平凡新書、2003年5月19日発行)の第5章 美味の文化の 「全国レベルの味覚週間」という項に詳しく書いてありました。それによると、1990年に試験的に行われた第1回目は、砂糖協会が中心となり、農業省や文化省を巻き込んでの冒険的な試みだったそうです。これが大成功で、食関連の団体などが次々と参加し規模が年々拡大したそうです。
この 「フランス流美味探求」には、フランスの 「味覚の授業」を見習って、三國清三さんたちが始めた取組についても記載があります。
by wattana (2011-10-26 07:36) 

carotte

wattanaさん、おはようございます。
フランスのサイトのhistoireのところを見ると年を追って拡大していったのが分かります。(http://www.legout.com/lhistoire
食に関わる人や団体だったらこのイベントに参加申し込みができるようになっています。参加申し込みをする時にどんなことをするかを記入し、それを委員会が認めた場合に限るようですが、「味覚週間(La Semaine du Goût)」というタイトルを使って、その期間に教育的な活動を行うわけです。このLa Semaine du Goûtは、ロゴ登録されているらしいです。たぶん、日本でも同じようなシステムで続いて行くのではないでしょうか。フランス以外には、日本とルーマニアで正式に始まったようです。
by carotte (2011-10-26 09:35) 

wattana

carotte さん、こんにちは。
2004年から6月第1木曜日が 「アペリティフの日」としてスタートしていますね。今回は、10月に 「味覚週間」が設けられるということですね。「味覚の食卓」に、私の行動範囲内である愛知県豊橋市にあるホテルが参加しているので、同ホテルのホームページを見ましたが、通常のメニューしかないようでした。
by wattana (2011-10-26 18:52) 

carotte

wattanaさん、こんばんは。
アペリティフの日なんてあるんですね。
wattanaさんのおしゃっているお店では、具体的に何をしてくれるのかよく分かりませんが、ここではヴァル・オ・ヴァンという料理を教えてくれるみたいです。たぶん、タイプミスだと思うのですが、ヴォル・オ・ヴァン(Vol-au-vent)という料理だと思います。平ったい円柱形のパイのなかに、肉や魚介類をホワイトソースで煮込んだものを入れた料理です。シェフがこれについて授業をしてくれるんじゃないでしょうか?
by carotte (2011-10-26 20:42) 

opas10

ああいう品のよいおばあちゃんが作っていると、料理が余計においしそうに見えてきます。イワシのファルシーに合いそうなお酒というと、ビールもいいですが日本酒の辛口大吟醸(国稀とか)をキリリと冷やしたのもよさそうです。
by opas10 (2011-10-30 11:58) 

carotte

opas10さん
あっ、そうですね、日本酒がありました!辛口の大吟醸、あいそうです。これはますます作ってみないといけないですね。
そして、この料理を作ってくれたルネーおばあちゃんは鮮やかなオレンジ色のコート姿で魚屋さんに行ってました。格好良かったです。
by carotte (2011-10-30 18:18) 

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