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冬のコート・ダジュール その2 〜エズ〜 [コート・ダジュール地方]

 シリーズの二回目は、エズ(Èze)。

 

 エズと言えば、"コート・ダジュールのバルコニー"と呼ばれるにふさわしく、岩山の上にできた集落と、そこからの地中海の眺めがその魅力です。

 

Paris_AlpesM.jpg

より大きな地図で 冬のコート・ダジュールの村々 を表示

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年1月5日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら


 

 村の人口は海側と山側を合わせて3,000人ほど。

 

 岩山の頂上にある集落は、旅行ガイドブックにも書かれているように"鷹の巣"とも呼ばれています。

 

 その鷹の巣の中にあるバロック様式のノートル=ダム=ドゥ=ラソンプシオン教会(Église Notre-Dame-de-l'Assomption)は18世紀に再建されました。

 

 乾いた石造りの建物に囲まれた、迷路のような狭い道を散策するなら地図が欠かせません。

 

 いつ行っても観光客の絶えないエズですが、長年住んでいる人にとっては普通の風景です。

 

 「ここにいて居心地がいい、それだけのことです」と鷹の巣の住人。

 

 彫刻家イシドールさんが彫っているのはすべてオリーブの木。

 

 木は買って来るそうです。それを毎日、イメージの湧くままに彫っているとか。

 

 たくさんのサボテンが並んでいたのは植物園です。

 

 第二次大戦後に廃墟となった城に作られました。

 

 海抜400メートルのところにあり、ここからの眺めがまた素晴らしい!

 

 このあたりの気候がサボテンの栽培に適しているそうです。

 

 150種類もあるというサボテンの世話は、もう40年も前からジャン=バティストさんが担当しています。

 

 この時期は特に手入れが欠かせません。サボテンの手入れは素手で大丈夫だそうです。40年来の付き合いですから手慣れたものです。

 

 村には、「フラゴナール(Fragonard)」というメーカーの香水工場があり、香水ができるまでの行程を見学することができます。

 

 ここには500種類ものエッセンスが保管されており、調香師が新しい香水を作り出しています。

 

 「一日目は香りを確かめます。二日目には、どれとどれを調合するかを考えます。その際、重要なのがそれぞれの量のバランスです」と調香師。

 

 エズで楽しめるのは香りだけではありません。

 

 夕暮れ時の太陽が様々な色を生み出しながら地中海へと姿を消して行きました。

 
 
 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、彼女と暮らし始めて2年になる。思い返せば、二人っきりで夕日を眺めていたときがいちばんロマンティックな瞬間だった……。とは言っても、あれはビデオの夕日だったっけ」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

t-toshi

今問題の地中海クルーズ(事故の船とは違います)の時、カンヌがF1レース日のため入れず、ここ鷹の巣へ連れて行ってくれたことを思い出します。ここは祭り日とかで、中世衣装の人たちが商売をしていました。1昨年の思い出です。
by t-toshi (2012-01-16 16:46) 

carotte

t-toshiさん
エズの観光事務所のサイトをみると、中世を再現するイベントがあるみたいですね。ここは村まで上がって行くのが大変そうです。途中までは車で行けそうですが、その後は自力ですね。
by carotte (2012-01-17 12:26) 

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