運河を巡る旅 その6 〜ミディ運河ステップ4〜 [ミディ運河]
楽しい運河の旅シリーズも今日が最後。
前回は、ボートでフォンセランヌの水門(水門が8つ並んでいた地点)(下記地図の波のマーク)からトゥルーズ方向へと出発しましたが、今回は、遊覧船に乗って地中海方向へ向かいます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2010年8月20日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
Les Bateaux du Soleil社の観光クルーズは、ベジエ(黄色の点)やアグド(客船のマーク)を中心にいくつかあるようです。
守備範囲は、西はあの洞窟のようなトンネル、東はセットのあるトー湖まで。
2時間くらいのものから食事付きの6時間くらいまでと様々。
料金は10〜23ユーロ。ディナー付きのナイトクルーズになると39ユーロ。
このあたりは万人が楽しめるコースなのかもしれません。
中でも、フォンセランヌの水門を通過するのが一番のアトラクションだとか。
この水門、言うなれば水の階段のようなもの。一段ずつ階段を上がって(または下がって)、全部を通過するのに45分かかるそうです。
「350年間、ずっとこうやって機能してます。もちろん、昔のままというわけじゃありませんがね。ドイツ占領下の時代に、木造だった門は金属製になりましたし電動にもなりました」と遊覧船サンタマリア号の船長さん。
アランさんはここの水門番として30年間働いています。水門の隅から隅まで知り尽くしている人物。
「時々、船底が運河の底に当たったと言われるが、水位を見ればそんなことはないってことがすぐに分かる」
ボートが水門を通過し始めるのを楽しみにしているのは乗船客だけではありません。
歩いている人も自転車の人も、この光景を一目見ようと集まってきます。
さて、フォンセランヌの水門から地中海方向へと向かうと、ここにも大型の運河の橋があります。
ここを渡って20〜30キロほど行くとアグド(Agde)の町です。
ここからさらに地中海へと向かう遊覧船に乗り込みます。
しばらくはプラタナスの並木が木陰を作る運河の上を静かに走って行きます。今までの喧噪がウソのよう。
ここのプラタナスもあのキノコの菌にやられてしまったのでしょうね。
バニャス池(水泳のマーク)を一巡りした後はランチタイム。
本日のランチはパエリア。なんだかあまり美味しそうに見えませんが、お客さんは大満足。とっても美味しいと言っています。
「日常の煩わしさを忘れてゆっくりできます。こんな風にすごしたかったんですよ」と女性客。
「いつもたくさんの人を相手に仕事をしてますから、こういう静かな時間がすごせて満足です」とそのお連れの方。
皆さんがお昼を食べている間に、外の風景はプラタナスから広い湖へと変わっていました。ここはトー湖。
運河は上記地図の緑のピンのあたりで湖につながっています。
ここからは、遠くにセットのサン=クレール(Saint-Clair)山が見えます。そして、地中海はその向こうに広がっています。
「船は私の赤ん坊みたいなもんです」と船長のアンドレさん。
「船に乗っていればストレスもなく居心地がいいんです。自然はいっぱいだし、風景は季節毎に変わるし、こうやって暮らして行けて幸せです」
ボルドーから約500キロ。見えて来たのはLes Onglous灯台(旗のマーク)。
ミディ運河を作ったリケは、こんな旅はできなかったとナレーションは結んでいました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスでパエリアを食べたら、入れ歯が黄色に染まった。これぞバカンス・ファッション!」
VDM (Vie de merde)より
水はあまりきれいじゃない感じでしたが、木々の中を進むのはとても素敵な景色ですね。最後は広いところに出たと思ったら湖でしたか。こうしてゆっくり船の旅もいいんでしょうね。
by yuzuhane (2012-03-08 10:22)
yuzuhaneさん
水は濁ってましたね。下が固い岩盤じゃないのかもしれません。地中海に出たのかなと思ったら、海の際に出来た湖でした。セットの辺りの地図を見て、どんなところなんだろうと思っていましたが、こんな感じだったんですね。
by carotte (2012-03-08 10:31)
あの立派なプラタナスがすべてキノコ菌にやられちゃったのですね、いやはや。運河のように狭いところをずっと航行してくると、終点の湖が広々として見えて海に思えちゃいますね~。
by opas10 (2012-03-10 20:42)
opas10さん
恐らくあのプラタナスもやられてしまってますね。おばさんが「静かで、木陰があっていい!」とか言ってましたけど、切り倒された後の風景はかなりショッキングなものになりそうです。
by carotte (2012-03-10 21:55)
carotteさん、国際返信切手券の情報ありがとうごいざいました。
by cycloo (2012-03-11 11:55)
cyclooさん
うまくいくといいんですが.....。
なんだか先方の対応がいかにもフランスという感じがしますね。観光大国なんだったら、もう少し気のきかせようがあるんじゃないですかね〜。
by carotte (2012-03-12 11:47)
carotteさん,もうご存知かもしれませんが、次の「女ひとりドナウサイクリング」という記事がありましたので、ご参考まで。全部自転車ではありませんが、パッサウからウイーンまでの詳しい報告です。自転車はレンタル、荷物は業者が毎日、ホテルまで運んでくれています。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/austria/wachau/travelogue/10646667/
by cycloo (2012-04-25 20:34)
cyclooさん
ありがとうございます。まったく知りませんでした。荷物を自分で運ばなくていいとなるとかなり楽になりますね。cyclooさんのワイルドな(?)スタイルとはちょっと違いますが、私のような初心者には、とりあえずいいかもしれません。参考にさせていただきます。
by carotte (2012-04-26 09:36)