スモーク・ニンニク [フランスのグルメ]
フランス北部ノール県のアルル(Arleux)(念のため南仏のアルルはArles)では、8月31日から9月3日まで、ニンニク市が開催されています。今年で51回目。
ニンニクと言っても、ここのニンニクはスモークされています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年8月31日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
この村がスモーク・ニンニクで知られるようになったのは18世紀頃から。
この地域で栽培されたニンニクは、泥炭、褐炭、藁、オガクズなどを使い、薫製小屋でスモークされます。小屋の温度は平均で40℃ほど。
このスモーク・ニンニクの味に魅かれてたくさんの人が仕入れにやってきます。
アルルのニンニクと言えば知らない人はいないとか。
8月に収穫されたニンニクは、まず乾燥させます。
次に葉を使ってニンニクを編んで行きます。
手慣れた手つきで編んでいたのはジャニンヌさん。もうかれこれ40年もこの仕事をしています。
お給料は出来高払い。一日の仕事でだいたい50ユーロほどになります。
「毎年やってます。この仕事が好きなんですよ」とジャニンヌさん。
今年の7月は雨続きだったにも関わらず、ニンニクの出来は上々です。
薫製小屋の扉を開けると、小麦色のニンニクが出てきました。
スモークすることで独特の風味がうまれます。また、こうしておけば1年は保存がきくそうです。
お値段は1キロ12ユーロ。
ニンニクの栽培はこの地域の62のコミューンで行われていますが、それをスモークしている農家は5軒ほど。
アルルのニンニクは、IGP(原産地名称保護制度)の認定を受けているそうです。
天井を見上げるとものすごい数のニンニクがぶらさがっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、テレビのニュース番組を見ていたら、火事でパーティ会場が煙で一杯になっている映像が映った。よく見ると、それは、来月、私たちが結婚式をする予定の会場だった」
VDM (Vie de merde)より
carotte さん、おはようございます。
保存性を高めるのと同時に風味をつける燻す (燻製)という加工技術は、いろいろな食品に利用されていますね。私が住む岐阜県の郡上市大和町(ぐじょうし・やまとちょう)の母袋(もたい)という集落に、鎌倉時代に作り始められたという「燻り豆腐」(豆腐の燻製)を今も作っている豆腐屋があります。保存性を高めること、水分をとばすことで重さを減らすなどのために豆腐を燻したそうです。
by wattana (2012-09-02 07:42)
燻製にんにくって、どんな味がするんだろう。
泥炭のピート臭がするんですかね...
これ、そのまま食べるんですか? それとも料理に使うのですか?
by 島酔潜人 (2012-09-02 08:49)
wattanaさん
ここのニンニクもその「燻り豆腐」と同じで、水分を飛ばし、回りをコーディングして保存性を高めることから始まったようです。しかも、スモースくることで独特の香りが生まれて美味しく食べられるというこのようです。
by carotte (2012-09-02 09:20)
島酔潜人さん
どんな味が興味がわいてきますね。
そのまま食べたい時は、スライスして、カリッとしたトーストの上に乗せオリーブ油をかけて食べるのが美味しいらしいですよ。料理にも使うようです。
by carotte (2012-09-02 09:25)
ニンニクのスモークとは初めて知りました。料理の香り出しによさそうですね。それにしてもズラリとニンニクがぶら下がった燻製小屋の中はなかなか壮観です。もしドラキュラをあそこに閉じ込めたらどうなるでしょうね(笑)。
by opas10 (2012-09-02 13:03)
opas10さん
あの中にドラキュラを閉じ込めたら、「ふぅ〜っ」と力が抜けて、そのままばったりと前のめりに倒れ込んだことでしょう。^^
私もニンニクのスモークはこの番組で初めて知りました。一度このニンニクを使って料理を作ってみたいものです。
by carotte (2012-09-03 00:10)