ジロンド河口のキャビア [フランスのグルメ]
クリスマスまであと一週間ほどにせまってきました。
いくら美味しいとはいってもクリスマスにフライドポテトを食べておしまいというわけには行きません。やはりごちそうを食べてすごしたいもの。
そのごちそうの中に一つがキャビアです。キャビアはロシア産が有名ですが、フランス産のキャビアもあります。
以前、ピレネーで養殖されたチョウザメから取られるキャビアを紹介したことがありますが(過去記事は→こちら)、今回はフランス北西部のジロンド河口です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2012年12月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
フランスにおけるチョウザメの養殖はこのジロンド河口から始まったそうです。
チョウザメの餌は魚粉。キャビアは8歳くらいになったチョウザメから採取します。だいだい体重の10%がキャビアだそうです。
「お客さんがキャビアのフタを開けた時に色とつぶが揃っているように、ちょうど良い頃合いのチョウザメを選んで卵を採取します」と責任者の方。
チョウザメのお腹から取り出された卵は裏ごしにされます。つぶつぶになった卵に塩をふったら良く混ぜ、缶に詰められます。
近くのオーベルジュではなにやらお祝いの会が開かれています。
というのも、間もなく、近所にキャビアの博物館が開館することになっているからです。
戦前のジロンド河口では天然のキャビアが穫れたそうです。
白黒写真に移っているチョウザメは養殖ものの倍ほどもありました。
「ある時、ロシアの皇女がやってきて、チョウザメの卵はどうしたの?と聞くと、漁師は、卵は取り出して港に投げ捨てていますよ。それをアヒルが食べにやってきますと答えたそうです。皇女は驚いて、あれは美味しくてとても高価なものですと言ったそうです」と女性。
昔は大スターがカジノで遊んだ後、このオーベルジュにキャビアを食べに来たそうです。
現在、ジロンド河口で天然のキャビアを穫ることは禁止されています。
「ここは、大西洋に面した海でチョウザメが生育する最後の場所です。ですから、チョウザメは保護の対象になっているんです」と男性。
ジロンド河口のキャビアは50gで100ユーロほど。やはり高級品です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、卵を買ってバスに乗った。ひざの上に包みをのせて座っていたのだが、立ち上がった時にはすっかり卵のことを忘れていた」
VDM (Vie de merde)より
先般ロシアを旅した時に、キャビアをいたるところで見かけましたが、フランスも有名なんですね。さすが美食の国。
by rabbit (2012-12-17 14:16)
rabbitさん
キャビアはロシア産が主流ですね。フランス産はまだまだ数が少ないみたいです。養殖するところがすごいですね。
by carotte (2012-12-18 12:06)
友人のKleudeからボルドー行きを誘われながら毎回パリ2泊の
トンボ帰りの現役時代。今思うと残念なことをしました。
フランスのキャビア、初めて知りました。まだ30歳代のころ、北京と
モスクワでのホテルの朝食は、いつも決まってキャビア、ヨーグルト
と不味いパンでした。
by ぼくあずさ (2012-12-20 12:19)
ぼくあずささん
モスクワでは朝からキャビアですか!さすがですね。
フランスでキャビアを作っているというのはフランスのテレビでやっていたので知ってはいたのですが、天然物があったというのは初めて聞きました。今やフランス料理にはかかせない食材になってしまいましたね。
ボルドーは行かずじまいだったのですね。確かにもったいないですね。このフランス産のキャビアで美味しいワインがいただけたかもしれません ^^
by carotte (2012-12-21 09:48)
天然のチョウザメは随分と巨大だったんですね!最後の映像、シャンパンとキャビアの組み合わせは目の毒です(笑)。
by opas10 (2012-12-23 15:23)
opas10さん
天然のチョウザメが大きいのに驚きました。あそこにあったキャビアを昔は全部捨ててたようですから、もったいない!の極地です。キャビアと言えばやはりシャンパンになっちゃいますねえ〜。^^
by carotte (2012-12-24 10:59)