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フランスの通りを歩く 後編 [プロヴァンス地方]

 南仏アルル(Arles)。


 円形闘技場などローマ時代の遺跡が残されていることや、短期間ですが画家ゴッホが暮らしたことでも知られる有数の観光地です。


 今日は、その観光地にひっそりとたたずむ路地を訪ねます。

Paris_Arles.jpg
より大きな地図で アルル ルナン通り を表示

  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年3月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)




 円形闘技場のすぐそばにあるrue Renan(ルナン通り)。階段状になった坂道は趣があります。


 西には円形闘技場、東にはノートル=ダム・ドゥ・ラ・マジョール教会。この二つを結ぶのがこの通りです。


 ここはかつてはrue des Baptèmes(洗礼の通り)と呼ばれていました。


 教会で洗礼を受けるために様々な家族がこの道を通ったためにこんな名前が付けられたのだそうです。


 ノートル=ダム・ドゥ・ラ・マジョール教会は12世紀に建てられたロマネスク様式の教会です。


 今日に至るまで様々に手が加えられ、興味深い建物になっているようです。


 教会を管理しているのがマグローヌさんです。


 「ここは一番高い所にあります。かつてはこの教会がこの一帯の中心だったようです。今では回りが大きな街になってしましました」


 大きな街の小さなルナン通りは、夏にはツーリストで賑わうそうです。


 坂を下って西へと歩けば円形闘技場です。


 2,000年ほど前に建てられたアリーナはアルルの観光スポット。


 闘技場として作られたこの施設も、ローマ帝国の衰退とともにあまり使われなくなります。


 世の中が不安定で危険になり始めた6世紀末、ここに人が住むようになります。


 そのうち闘技場の中に通りができ、そこにお店を出すものが現れ、礼拝堂も作られ、ちょっとした要塞都市のような様相を呈していたそうです。


ArlesGuibert

 現在は闘牛のほかに様々なスペクタクルの会場として利用されています。


 そして、アルルに残るローマの遺跡はユネスコの世界遺産に登録されています。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、通りを散歩していたら、前を歩いていた男が食べ終わったばかりのバナナの皮を投げ捨てた。僕は冗談のつもりで言った。『まったく、また滑って転びそうだ』それを聞いたその男がこちらを振り向いたとたん、本当にバナナの皮で滑って転んだ」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

島酔潜人

アルル... また行きたいところです。
ローカルのレストランの食事も美味しかったし、あの円形闘技場の上からの眺めが忘れられません。
by 島酔潜人 (2013-03-23 23:05) 

carotte

島酔潜人さん
アルルは良いところですよねえ。私はたまたま2回行きましたが、もう一度行ってもいいかなと思っています。円形闘技場がいいですよね。ローマのと遜色ないくらいです。
by carotte (2013-03-25 00:37) 

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