フランスの最も美しい村 その4 [コート・ダジュール地方]
シリーズの四回目は、コート・ダジュールの岩山の頂きにある小さな村グルドン(Gourdon)。
人口は450人ほど。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年4月25日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
通称「鷹の巣」と呼ばれる標高758メートルにある村まで行くには、車の道もあるようですが、こうやって急な坂を上って行く方が味わい深いと言うもの。
しかし、この急勾配の道は楽ではありません。
「楽園に続くはずの道なのですが、実際は地獄のようにきついですねえ」とハイカーの女性。
皆さん少々お疲れのようですが、坂を上がれば壮観な眺めが待っています。
まるで火の見櫓のように八方が見渡せる村は、かつて防衛の要所になっていました。
そして頑丈そうなお城グルドン城。台形というちょっと変則的な形のお城です(詳しくは以前の記事を→こちら)。
ずいぶんと洒落た庭だなと思ったら、あのルノートルのデザインによるものでした。
ベルサイユ宮殿やシャンティイの庭を設計したルノートルが、こんな鄙びた岩山にできたお城の庭も作っていたんですね。
まるで天空にできた庭のよう。作業をしていてバランスをくずしたら、あっというまに谷底に落ちて行きそうな・・・・・・。
眼下には素晴らしいパノラマが開けています。
展望台に立てば、岩山にちょっと一休みしながら辺りを見渡している鷹の気分。
夏には大勢の観光客で賑わうそうですが、この時期はまだまだ静か。お店の人ものんびりとコーヒータイム。
「ここは世界の果てみたいなところなの。車の往来もないし、他にはない静けさがあるわね」と女性。
「お客さんとゆっくりおしゃべりできるのが楽しいですねえ」と別の女性。
岩山にできた村は小さいながらもお店が並んで生き生きとしていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、園芸センターで仕事をしているとお客がやって来て言った。『ボジュール!花を探してるんだけど名前が思い出せないの。緑の大きな葉っぱに、茎の先に大きな花が咲いてるの。それ下さいな』」
VDM (Vie de merde)より
みなさん頑張ってあるいてらっしゃいますね。私はエズの村から駅までニーチェの道を歩いておりたんですが、絶対登りは無理だと思いました。ここはもっと高いところにあるようですね。こんなところにしゃれたお城と庭…天空のテラスですね。
by yuzuhane (2013-05-03 23:46)
yuzuhaneさん
私はまだ行ったことがないのですが、エズもかなりの断崖絶壁ですね。徒歩で登るとなると覚悟が要りそうです。こんな村にルノートルのお庭があるのがちょっと意外でした。
by carotte (2013-05-04 09:44)
あの庭師さん、よくぞあんなところで平気で作業できるものです!!今は車の道があるにしても昔は生活物資の運搬などはさぞ大変だったでしょうね。
by opas10 (2013-05-05 21:29)
opas10さん
昔はあの急勾配の道しかなかったでしょうからかなり大変ですね。ロバとか活躍したのかもしれません。それを思うと、今はずいぶんと便利になったものです。
by carotte (2013-05-09 16:35)