島のグルメ その5 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
シリーズの最後は、前回からさらに北へ30キロほど行ったところにあるノワールムティエ島(île de Noirmoutier)(下記地図の紫印)。
こちらは本土とは橋でつながっています。
すぐ近くに塩の産地で有名なゲランドがありますが、ノワールムティエも塩田を使った塩作りが盛んです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年6月21日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
緊張感漂うレストランの厨房。才能にあふれる若きシェフ、アレクサンドルさんのレストランLa Marine。
2013年のミシュランガイドで2つ星を獲得しています。
そのアレクサンドルさんが訪れたのは島ならではの場所、塩田です。
料理にはここでとれた塩を使います。
そして畑の土の中にも島ならではのものがあります。
それはジャガイモ。ボンノットという名前のついた島の特産品です。
アレクサンドルさん、まずはこのボンノットを使った料理を作ってくれます。
小麦粉に先ほどの塩と海藻を入れて練り込んだ生地を綿棒で伸ばします。ここにボンノットを挟んで20分ほどかけてオーブンで焼き上げます。
ジャガイモが美味しそうに湯気をたてていました。これぞ島の料理ですね。どんなお味なのか食べてみたくなります。
次は海の幸を使った料理。
タイセイヨウダラの切り身を、海藻と貝の出汁の中に入れコショウをふり、さらに貝を加えて10分ほどかけて火を通します。
「貝が料理に海の香りや味をもたらしてくれます」とシェフ。
2つ星のレストランのわりには気取らない和気あいあいとした雰囲気のお店です。
「毎回、違った味が楽しめます。そして毎回、新しい発見があり、食べる喜びがあります」と男性客。
「ソースがさっぱりしていて、とても美味しいです」と女性客。
別のお客さまが召し上がっていたのは、さっと火を通したイカのサラダ。ナイフを使わずフォークだけで切り取れるそうです。
そして生のお魚の料理もありました。
さて、締めのデザートは・・・、ブリオッシュで作ったパン・ペルデュ(フレンチトーストのようなもの)、ビスケット風ケーキのリンゴ&ニンジンのシャーベット添え、バニラアイスとピスタチオ添えサクランボのミルリトン。
ミルリトンは、玉子、アーモンドパウダー、生クリーム、砂糖を使った焼き菓子のこと。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、皆が雪ですべらないように塩がまかれていた。しかし、その塩のせいで僕はすべってしまった」
VDM (Vie de merde)より
塩田はあんな風になってるんですね。ゲランドもこのそばで塩の産地なんですね。ジャガイモのパイみたいな料理、かわいくジャガイモが並んでおいしそうでした。シェフの方は早口でしたね。そしてやはり私服の時とコック服の時の印象が違いますね。
by yuzuhane (2013-06-27 09:38)
yuzuhaneさん
あの塩田で少しずつ塩の結晶を集めて塩山みたいなのを作るらしいですよ。シェフは早口でしたね。料理について暑く語っているのは分かったのですが、ところどころ話してることがうまく聴き取れませんでしたよ。そして、ジャガイモの料理は斬新な感じがしました。
by carotte (2013-06-28 00:13)
さすがフランス、きちんと塩田が残っていて天然塩が手に入るんですね!ほとんどケミカルプラントで作った塩ばかりになっちゃった日本とは大違いな。あのジャガイモ料理、モチーフはイモ掘り(土の中からイモを掘り出す様子)と見ました(笑)。
by opas10 (2013-06-29 23:01)
opas10さん
フランスではこの塩田で作られた塩がきちんと市場に定着してるみたいです。確かに、これで作られた塩は味が良くて家において使いたくなります。日本でも最近見直されて来てますよね。
確かに、あのジャガイモ、掘り出して食べるって感じですね。^^
by carotte (2013-06-30 14:27)