シャルトル 前編 [サントル・ロワール地方]
パリから列車で約1時間。世界遺産の大聖堂で知られるシャルトル(Chartres)があります。
今日から3回のシリーズでこの町を訪ねます。
第一回目の今日は、町の様々な顔を見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
町の人口は39,000人。その外側に広がるフランス有数の穀倉地帯は50万ヘクタールにも及びます。因に、大聖堂は13世紀に建てられました。
まずは、町を散策してみましょう。
市場へと向かう集団。引き連れているのは料理人のローラン・クレマンさん。
料理の授業の一環です。市場に並べられている食材によって、今日の料理が決まります。
市場を歩き回ってお腹が空いたら、軽食の時間です。美味しそうなワインとパンとソーセージ。
「シャルトルは小さな町ですから交通渋滞はありませんし、皆親しみやすい人ばかりです」とハム・ソーセージのお店Au Petit Cochonの方。
このお店では古くから伝わるパテを作っています。オーブンから取り出されたのがそのパテ。これにワインとバゲットにサラダがあれば、美味しいランチがいただけそうです。
というわけで、ロワール地方の有数のワインが揃えられているワインセラーも訪ねます。
イル=ドゥ=フランスとサントル地方がちょうど交差するシャルトルには有数のワインが集まっています。
「遠くから試飲にやってくる人もいますよ。たとえばイギリス人。ロワールのワインを求めてやってきたりします」
アジア人の集団がやってきました。こりゃどう見ても日本人のようです。
シャルトルは緑が豊富なことでも知られています。
カリフラワーや花キャベツが所狭しと植えられていますが、ここは菜園ではないそうですから、公園みたいなところでしょうか?花が植えられている場所もありました。
世界遺産の町だけあって、整備には力が入っているようです。
次に訪れたのがMaison Picassiette(メゾン・ピカシエット)。
建物全体が陶のモザイクでおおわれています。レイモン・イシドール(別名ピカシエット)という男性がたった一人で作り上げました。
「彼は家を飾るために、一生かけて陶の皿やカラフルなガラスを集めました」とガイドの女性。
ピカシエットさんは道路作業員だったそうです。白黒の写真はドワノーが撮影したもの。
それにしてもすごいですね。家の中も調度品も全部モザイクです。
さらに家の外壁もモザイク。近くで見るといろいろなものが使われています。
シャルトルの郊外にはゲランの工場があります。
最初の工場ができたのが1970年のこと。そして今、さらに新しく近代的な工場が作られています。
320人の従業員が働いているそうです。シャルトルは化粧品の町でもあったんですね。
さて、町の中心へと戻りましょう。
大聖堂の次に高いのが、このネオ・ゴシック様式の建物です。
1928年に建てられ、郵便電信電話局として使われていたようですが、現在はメディア・センターになっています。
中は現代風に作り直されており、唯一、昔の金庫が残されていました。
4階まで上がると町が一望できます。
さて、次は地上に降りてみましょう。そこにはガロ=ロマン時代の遺跡が残されていました。
どうやらここは総合文化施設だったようです。注意深く発掘作業が進められています。
シャルトルと言えば大聖堂だけと思っていましたが、様々な顔があったんですね。
次回は、町を取り巻く穀物地帯を訪ねます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、化粧品店の販売員として、お客の相談にのっていると客が言った。『私の肌はひどくくすんでいて少し油っぽいの。そうねえ、ちょうどあなたみたいに』」
VDM (Vie de merde)より
お久しぶりです^^
ゆっくりと動画を拝見する時間もなく…バタバタと。
シャルトルの大聖堂。圧巻ですね。落ち着いた雰囲気の街並み。
市場も南の方とはちょっと違った感じで。いつもながら…ゆっくりと訪れてみたいと思いました。
台風の影響はありましたか?今、少しだけ吹き返しの風が…
by orange (2013-10-16 12:33)
orangeさん
ご無沙汰してます。^^
シャルトルの大聖堂はほんとに迫力ありますね。シャルトルには2度ほどいきましたが、町もなかなか風情があって歩くのが楽しかった記憶があります。
東京は台風直撃と覚悟していたのですが、思ったほどではありませんでしたよ。ただし、風が強かったですねえ。
by carotte (2013-10-18 00:30)
モザイクの家、スゴかったですね~。あの空間で暮らしていたらちょっと感覚がおかしくなりそうですが(笑)。1928年の郵便電信電話局、ネオゴシックでもあり、ちょっとアール・ヌーヴォーな曲線があったり、なかなか面白い建物です。シャルトルは、奥が深そうな町ですね。
by opas10 (2013-10-20 16:00)
opas10さん
テーブルなどの調度品までモザイクでしたからねえ〜。ちょっと目がぐらぐらになりそうですよね。郵便電信電話局の建物は面白いですね。ひたすら大聖堂ばかりイメージしてしまいますが、シャルトルはなかなか奥の深い町のようです。
by carotte (2013-10-22 00:25)