フランスのチーズ その4 [フランスのグルメ]
シリーズの四回目は、フランス東部アルザス地方とフランシュ=コンテ地方のチーズを紹介します。
こちらの三大チーズは、マンステール(Maunster)、トム・デュ・リード(tome du ried)、モン・ドール(mont d'or)。
一体、どんなチーズなんでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月24日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
アルザス、フランシュ=コンテ、ロレーヌにまたがるヴォージュ山岳地帯。
ここで放牧されている牛が今回のチーズ“マンステール”の原料を提供してくれます。白黒の霜降り顔がその特徴です。
今回訪ねたのはリュテンバック=プレ=マンステール(上記地図の黄印)にある農場。
大きな銅鍋の中で牛乳がお豆腐状に固まっていました。
ここではすべて手作業。固まった牛乳をほぐして、型に流し込みます。
出来立てのチーズのつまみ食いとは初めて見ました。
型に入れたら数日このまま休ませてから熟成室に移され、約一ヶ月ほどかけて熟成されます。
「熟成中は2日おきに洗います。それにひっくり返すことも重要です」
アルザス地方のもう一つのチーズがトム・デュ・リード。
こちらは、自然の中で放牧された茶色と白のブチ模様の牛が原料の提供者。
皮がオレンジ色の直方体のチーズ。中にはリードと呼ばれるハーブが入っています。
パンの上にのせて食べたり、タルトにのせて焼いて食べたりするそうです。
最後は、フランシュ=コンテ地方のチーズ“モン・ドール”。
こうしてブラシで塩水をかけながら熟成させます。
熟成するにつれてトロっと柔らかくなるので、樹皮で作られた木箱に入れられています。
チーズを使ったお料理はいろいろあります。
穴を明け白ワインを注ぎ、オーブンで焼いたのがモン・ドール・ショ(またはフォンデュ・オ・モン・ドール)。野菜やハムなどと一緒に食べます。
チーズの盛り合わせの真ん中に盛られていたのが絞り立て生のマンステール。ディップのようにしていただきます。
また、フレッシュチーズに蜂蜜と生クリームを合わせていただくデザートのチーズも登場しました。
チーズづくしのお料理はその味を育んで来た山々を眺めながらいただくのが良いようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、パパがテレビの前で居眠りを始めた。そこでママにテレビのチャンネルを変えて良いか尋ねると・・・『ダメよ、目を覚ましたら怒ってチャンネルを変えてしまうにきまってるわ』もうかれこれ1時間も牛についてのドキュメンタリーを見せられ続けているのに」
VDM (Vie de merde)より
黒と白も茶と白も牛がいる光景はのどかですね。マンステールってきいたことがあります。確かにおいが強いものですよね。大きな鍋で作っていました。まんなかのハーブ入りもいい感じですね。焼いて食べていたのもおいしそうでした。
by yuzuhane (2013-10-30 08:12)
yuzuhaneさん
牛が放牧されている風景はのどかですね。のんびりします。
マンステールは私もよく耳にします。ウォッシュ系らしく匂いがきついようですが、中はトロリとしておいしいようですよ。ハーブ入りのチーズは詳しい情報がないのでちょっと謎です。一度食べてみたいです。
by carotte (2013-10-30 14:56)