SSブログ

故郷のキャンディ その2 [フランスのお菓子]

 シリーズの二回目は、フランス第二の都市リヨンにあるお菓子屋さんVoisinのキャンディCoussin de Lyon(クッサン・ドゥ・リヨン)(リヨンのクッションという意味)。


 本物を見れば、なるほどとうなずけます。

 Paris_Lyon.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月29日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 Voisinは1897年創業、代々ブコー家が引き継いで来た老舗です。


 ここで作られているのが、この小さな緑色の四角いクッション。リヨンの名物お菓子です。


 まずは間に挟むチョコレート作りから。


 ビターチョコに、砂糖、ミルク、リキュールのキュラソーを加え混ぜ合わせます。


 もちろんここには企業秘密の味とワザも加わります。


 チョコレートを包む外側の部分が、アーモンドの粉でできた緑色のマジパンです。


 機械に通すと、チョコを挟んだクッサンが出てきました。


 17世紀半ば、ヨーロッパ中に蔓延していたペストから、なんとか町を守りたいと、リヨンの人々はフルヴィエールの丘でマリア様に祈ったそうです。


 その時、絹の座布団の上に一枚の金貨をのせて捧げたとか。


 1960年、これをヒントに生まれたのがこのお菓子でした。


 全部が出来上がるのに4日かかるそうです。


 「アーモンドの粉の生地は一日置いておかないと、原料が表面にもれてきてしまいます」とお店の方。


 なかなかデリケートなお菓子のようです。皆さん、手作業で梱包していました。


 このお店、リヨン市内にいくつか支店があり、マルセイユやニースにもお店を出していますが、パリにはありません。


 しかも、量販店での販売はしていないということですから、地元の人以外は簡単には手に入らないようです。


 お店のサイトを見るとオンラインで販売しています。


 お値段の方は、パッケージ入りが26.00€と21.00€と二種類。なかなか高級なお菓子のようです。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、好きな男の子のためにクレープを焼いた。気持ちを伝えるために表面にチョコレートでハートを描いてプレゼントした。するとその子が言った。『もっといろいろトッピングしてくれたらよかったのに』」


 

VDM (Vie de merde)より




nice!(38)  コメント(4) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 38

コメント 4

yuzuhane

ほんと緑のクッションみたいでかわいいですね。なんとなくマカロンみたいに甘い気がしますが・・・。リヨンではブションの郷土料理にばかり気がいってましたが、こんな伝統菓子があったんですね
by yuzuhane (2013-11-05 09:15) 

carotte

yuzuhaneさん
私もリヨンはブションとか古い街並だけが名物だとばかり思っていましたが、こんな有名な伝統菓子があったんですね。もっと早くに気がついていればお土産に買ったのに!なんて思います。
by carotte (2013-11-06 00:00) 

opas10

緑色の部分がアーモンドの粉というのは驚きでした。チョコをどうやって挟んでいるのか、あの機械がとても気になります(笑)。お菓子の形状もパッケージも、確かに座布団ですね。
by opas10 (2013-11-10 13:26) 

carotte

opas10さん
チョコを挟むところは一番知りたいところですが、どうしても映像に登場すません。もしかしたら企業秘密かもしれません。
by carotte (2013-11-10 22:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。