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故郷のキャンディ その3 [フランスのお菓子]

 シリーズの三回目は、世界遺産の大聖堂で知られるブルジュ(Bourges)にあるお菓子屋さんMaison des Forestinesを訪ねます。


 ここでは、Forestines(フォレスティーヌ)というキャンディが作られています。

 Paris_Bourges.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月30日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 ブルジュに来たら、まずは大聖堂の見学。観光地にふさわしくプチトレインが走っていました。


 ブルジュのお宝は大聖堂だけではありません。このキャンディーもお宝の一つ。


 「フォレスティーヌと言えば、ブルジュのキャンディです」


 「キャンディ以上の存在ですよ」


 Maison des Forestinesは、代々タヴェルニエ家が引き継いできました。


 現在は4代目にあたるジャン=フランソワさんがオーナーです。


 こちらは飴をこねるのも人の手。


 茶色いペーストは飴の中に入れるプラリネ(焙煎したナッツ類を粉砕し加熱した砂糖を加えペーストにしたもの)です。


 フォレスティーヌは1878年生まれ。初代のジョルジュ・フォレストさんが生み出したキャンディです。


 その頃、中に物を詰めたキャンディというのは初めてだったそうです。


 このキャンディが売れに売れて、ジョルジュさんは一財産を築くことになります。


 その財産で建てたのがこのビル。1884年のことです。


 当時は人々の注目を集め、絵はがきにもなったそうです。


 パリの百貨店を思わせるその作り。凝った装飾があちこちに施してあります。


 お店は今でもこの建物の中にあります。そしてキャンディの作り方も昔とまったく同じ。


 作り方が代々受け継がれて来たように、キャンディの愛好家も親から子へと代々引き継がれてきました。


 今では地元の人たちがだけが食べるわけではありません。


 「これはドイツに送るんですね?」「はい、そうです」


 「これは、モロッコの知り合いに送ります」


 お値段はと言うと、250g入りで18.50€。箱入りや缶入りのもあるようです。


 130年以上も受け継がれて来たキャンディはどんなお味なのでしょう?

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、妹が自分の息子に電話をかけて、キャンディの食べすぎは良くないとわからせようとしていた。『全部の歯が虫歯になってぼろぼろになっちゃうわよ』と言うと、私の方を見ながら急に声をひそめて付け加えた。『あんたの伯父さんみたいにね』」


 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

キャンディの基本的な製法はどこも一緒ですが、これだけ立派なビルが建ったのですから相当おいしいものなのでしょうね。キャンディの色艶も高級な感じがします。
by opas10 (2013-11-10 13:36) 

carotte

opas10さん
アメの中に何かを挟むというのはここのアメが初めてだったそうですから、それなりの反響があったんでしょうね。これだけのビルを建てて、今もお店があるというのがすごいなと思います。
by carotte (2013-11-10 22:55) 

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