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故郷のキャンディ その4 [フランスのお菓子]

 シリーズの四回目は、14世紀から15世紀にかけて繁栄を誇ったブルゴーニュ公国の中心地だったディジョンにあるお菓子屋さんMulot et Petitjean


 ここでは、Jacqueline(ジャクリーヌ)と呼ばれるキャンディが作られています。


 さっそくお店を訪ねてみましょう。

 Paris_Dijon02.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年10月31日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら




 パステルカラーのキャンディ。これがジャクリーヌです。


 カシス味、プラリネ味、ヌガティヌ入りと種類も豊富。


 「柔らかくて、優しい味がして、ちょっとカリカリっとしてます」と女の子。


 「フランスの味ですよ。ここへ来るたびにジャクリーヌを買って帰ります」と女性。


 「カシス、パン・デピス、マスタード、それにジャクリーヌを知らなかったら、ディジョンの人間じゃないですよ」と別の女性。


 お店の創業はなんと1796年。200年以上も前から続いている老舗中の老舗です。


 そして、1926年にこのお店のパティシエが生み出したキャンディがジャクリーヌです。


 ジャクリーヌとは、ジャクマールの奥さんの名前。


 そして、ジャクマールとは、ノートル=ダム教会の鐘を鳴らし続けている自動人形のこと。


 14世紀ブルゴーニュ公だったフィリップ2世がベルギーの町にあったこの人形を略奪してきたのでした。


 以来、ブルゴーニュ地方の名物となった人形ジャクマール夫妻とその子供たちは、こんな風に毎日教会の鐘を鳴らし続けてきました。


 さて、キャンディの方はと言えば、アーモンドの粉の生地をグラニュー糖の上に広げ型抜きします。


 これを一つ一つ手作業でお砂糖でできたシロップの衣をつけて行きます。


 その後は40分ほどオーブンに入れて焼き、冷ましたら出来上がりです。


 確かに“柔らかくで、カリカリっとした”キャンディのようですね。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、兄と一緒にお菓子を作ることにした。兄がレシピを読んで、スプーンを6つ用意した。なぜに6つもいるのか尋ねると兄が言った。『だってここに、砂糖を大さじ6杯と書いてある』」


 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

これまでのキャンディとはちょっと違う製法ですね、手作りの部分も多いしちょっと高級なお菓子という感じです。最後に焼くということで、マカロンに近いような食感になるのでしょうか。
by opas10 (2013-11-10 13:45) 

carotte

opas10さん
回りを焼くことでカリッとなりそうですね。回りはカリッとして中はぐにゃっとした感じでしょうか。あの回りに衣を付ける作業はかなり忍耐がいりそうです。
by carotte (2013-11-10 22:59) 

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