ミステリーゾーン その2 [ブルターニュ地方]
シリーズの二回目は、フランス西部のブルターニュ地方です。
ブルターニュ地方のミステリーゾーンと言えば、巨大な石の並ぶカルナック列石を思い浮かべますが、今回はもう少し北に上がった内陸部を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2013年11月5日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合や、直接TF1のサイトでご覧になりたい方は→こちら)
ブレニリス(上記地図の赤印)には様々な伝説や言い伝えが数多く残されています。
これに詳しいクロードさんが謎に包まれた場所を案内してくれます。
回りは荒涼とした風景が広がります。
「ここから見えるあの茶色の部分、あそこに行った人は二度と戻って来られません。言わば、生の世界から死の世界への通り道のようなところです」
なんと恐ろしい場所!あまり近寄りたくないです。
今年75歳になるクロードさん、30年ほど前、失業したのをきっかけにブレニリスに伝わる伝説や言い伝えを調べるうちに、その道の専門家になっていたそうです。
次に案内してくれたのが、森の中にあるドルメン(支石墓)。
巨石墓の一種と考えられています。
「どうやってこれだけの大きな石を運び、どうやって作ったのか、何も分かっていません。しかし、闇雲に作られたわけじゃありませんよ」
何やら謎の振り子を取り出すクロードさん。感応霊見術とやらで説明されているようですが、なにがなにやらさっぱりわかりません!
結局のところ、この手の巨石を使った物体は何の目的で作られたのかははっきり分かっていないようです。
クロードさんはなにか儀式のようなものが行われたのではないかとおっしゃっていました。
さらに案内してくれたのが、林の中にこつ然と現れた巨石。何か意図があってここに置かれたとしか考えられません。
やはりブルターニュ地方には、この手の巨石がたくさんあるようです。
自分が調べた言い伝えや伝説が、これらのお宝を保存するのに役に立てれば嬉しいとクロードさんはおっしゃっていました。
そこで、そのちょっと怖い言い伝えの一つを紹介しましょう。
■夜の洗濯女■
村の洗濯場に、夜の洗濯女が死衣を洗いにやってきた。朝日が昇る前に女たちに近づいては行けないよ。近づこうものなら、女たちはお前に洗濯カゴを持ってくれと頼み、そのまま家まで連れて行ってしまうだろう。それはつまり、お前が死ぬということなのだ。
この手のお話は、日本では夏と決まってますが、フランスではそうではなさそうです。
次回は、ノルマンディ地方のお城を訪ねます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、そしてずっと前から、僕はお化けの話や超常現象の話を聞くとひどく怖くなる。そして、この一ヶ月、なぜかウチのパソコンは、毎晩夜中の3時きっかりにひとりでに起動するのだ・・・」
VDM (Vie de merde)より
荒涼とした広い場所で強い風が吹いて、どこか地の果て、異界への入り口といった雰囲気を感じますね。案内役のおじいさんも歯がないし、杖を持って振り子を操ったり・・・怪しい雰囲気たっぷりですね。
by yuzuhane (2013-11-12 23:11)
yuzuhaneさん
そうなんですよ、あのおじいさん、前歯がないんですよねえ〜。ますます怪しい雰囲気です。そして、荒涼としたブルターニュの風景が伝説を生む下地になっているのかもしれませんね。
by carotte (2013-11-14 00:13)
林の中に忽然と現れる巨石は、非常にミステリアスで、ストーンヘンジにも通じるものを感じました。それにしても、あの案内のおじいさんは怪しいですね~。あの人が一番ミステリアスかもしれません(笑)。
by opas10 (2013-11-17 22:36)
opas10さん
林の中にこつ然と現れる巨石というと、あの2010年宇宙の旅のモノリスを思い出します。ナゾですね。
前歯の欠けたあのおじさんが支石墓案内をしてくれるなんて、あまりにぴったりしすぎですよね。
by carotte (2013-11-20 15:03)