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巨大オムレツ [ミディ=ピレネー地方]

 先週末のトップニュースの一つが、ヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の二人が聖人に列せられたという話題。


 日本ではどこかのお寺で住職が・・・というような宗教的話題がニュースのトップを飾るようなことがないので、フランスのTV局で大々的に報道されているのを見ると、ちょっと奇妙な気分になります。


 そして、改めてキリスト教の力を感じます。


 フランスのヴァルス首相はわざわざバチカンまで行って、列聖式に出席しました。


 しかし、これがちょっとした問題になったようです。


 宗教的な中立性を尊重してきたフランス。その国の首相がこのような式に出席していいのだろうか?というわけです。


 幸い大きな問題には発展しなかったようですが、“宗教的な中立性”というのは、いわゆる建て前なのかもしれません。


 さて、先週はキリスト教にとって重要な記念日、復活祭のお祝いの一週間でした。


 ミディ=ピレネー地方の小さな町ベシエール(Bessières)では、4月21日の月曜日、巨大なオムレツを作ってお祝いしたそうです。


Paris_Bessieres.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年4月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 使われた玉子の総数は15,000個。大きなフライパンの直径は4メートルもあります。


 そして集まった人たちの数は8,000人!こうして巨大なオムレツを皆で分け合って食べたそうです。


 「とってもおいしいですよ」


 「ウチにはこんな大きなフライパンはありませんが、ウチで作ったのと同じ味でしたよ」


 このオムレツ、朝11時に調理が開始されました。


 まずは玉子を割ってほぐし、カナール(アヒルまたは鴨)の油を溶かした大きなフライパンに注ぎ入れます。緑色は刻んだシブレット(チャイブ)。


 こうして40人がかりで巨大なオムレツを作ります。


 この40人は、“復活祭の巨大オムレツ愛好協会”のメンバーの皆さま方です。協会は1973年の結成。


 そもそもこのイベント、かつてタルヌ川の岸辺に集まって復活祭のオムレツを食べていたのが始まりだとか。


 この活動、年々盛んになって行き、今では同じような愛好協会が6つも出来ているそうです。


 お皿のオムレツもパンもボリュームたっぷり。無料で集まった人たちに配られたそうです。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、8歳になる娘が、遊びにやってくる友人家族を驚かせようと、復活祭の玉子をあちこちに隠し始めた。初めはチョコの玉子を隠していたのだが、数が足りなくなって、冷蔵庫から本物の玉子を持ち出すと、ベッドの枕の下に隠し始めた。その後どうなったかはご想像におまかせします・・・[ふらふら]

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

巨大オムレツ、製造工程を見てしまうとあまりにバルキーで食欲がちょっと失せそうな(笑)。最後はちょっとスクランブルエッグ風でしたね。
by opas10 (2014-05-11 14:34) 

carotte

opas10さん
確かに、この規模では美味しそうには見えませんね。^^
見物人に配られたスクランブルエッグ風のオムレツも、かなりのボリュームでした。
by carotte (2014-05-14 10:15) 

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