カニグー山をめぐる旅 その1 [ラングドック=ルシヨン地方]
ピレネー山脈の東端にあるカニグー山(Pic du Canigou)(下記地図の緑の木)。
今日から5回のシリーズでこの山を含む近隣の村を訪ねます。
第一回目の今日は、カニグー山に挑む登山客がお世話になる山小屋を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月25日に放送)
標高2784mのカニグー山を雲が覆うように流れて行きます。なかなか険しい山のようです。
この麓にあるのがコルタレ山小屋(refuge des Cortalets)(下記地図の青印)。
その庭からは登山客の歌声が聞こえてきます。
どことなくフランスというよりスペインの感じ。カタルーニャ語でしょうか?
「ここに来るのは毎年の決まり事みたいになってます。僕が親に連れられてここに来た時は生まれて4ヶ月の頃でした。今は24歳ですけどね。」と男性。
この山小屋を守っているのがトマさん。
山岳ガイドでもあるトマさんは、この辺りの山道を熟知しています。
そして夏の間だけ何人か山小屋に手伝いに来ています。
その中の一人がナタリアさん。ブラジル人だそうです。移動にはもっぱら馬を使います。
夕方になりお食事の時間。大広間に皆さん集合です。
トマさんの方は電話やお客さまの対応で大忙し。時には予期せぬ停電に見舞われることもあります。
ここは自家発電。機械の具合を確かめるのもトマさんの仕事です。
「ここは灯台のような存在です。でも、みな慣れてきて、気にも留めてないように見えますが、ここがどんなところかということだけは分かっています。カニグーにやってくる登山客は、何か特別なものが体験できるんじゃないかと期待している人が多いですね」とトマさん。
翌朝、こんな素晴らしい眺めが堪能できます。
雲の上に太陽が顔を出しました。日本風に言えば、ご来光です。
山の天気は変わりやすいと言いますが、カニグー山の頂上をめざして歩き始めると雨が降り出しました。雷の音も聞こえます。
これ以上は危険と判断して山小屋に引き返すことになりました。
帰る途中、霧が山を覆い始めました。
一方、この山間で牛を放牧しているトリスタンさん。
霧に覆われたかと思えば晴れ間がのぞいたり、晴れたかと思えば雨が降る。それがこの地域の特徴だそうです。
石造りの山小屋で作っていたのはセープ茸のオムレツ。寒そうでしたが外のテラスで召し上がっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、山でバカンスをすごしている。クラブがあるというのででかけてみると、われわれと警備員とバーマンで合計6人しかいなかった。長い夜になりそうだ・・・』」
VDM (Vie de merde)より
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