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カニグー山をめぐる旅 その2 [ラングドック=ルシヨン地方]

 シリーズの二回目は、前回の山小屋から西へ6キロほど行ったところにある小さな村ヴェルネ=レ=バン(Vernet-les-Bains)を訪ねます。(下記地図の赤印)

Paris_Canigou.jpg


より大きな地図で カニグー山をめぐる を表示

 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月26日に放送)

 階段状に建物が並ぶ小さな村ヴェルネ=レ=バン。人口は1,400人ほど。


 19世紀には温泉地として大変な人気だったそうです。


 その頃作られたカジノが今も残っています。山間の村とは思えない立派で華やかな建物。


 そしてベルエポック時代に作られたヴィラも残っています。当時は保養にやってきたお金持ちの上流階級の人々やブルジョワに貸し出されていたそうです。


 「ほとんどのヴィラには電気も通じていましたし、銀器なども揃えられていました」と女性。


 もちろん村は今でも温泉療養地として賑わっています。


 大浴場、マッサージ室、バブルバスなどの設備が整っています。


 なんだか気持ち良さそうですね。心も身体もリラックスできそうです。


 温泉施設の隣りには19世紀に建てられた豪華なオテル・ポルトガル(Hôtel Portugal)があります。


 現在は防衛省専用の保養センターになっています。


 四角いテーブルと椅子はカードゲーム用でしょうか?昔の高級調度品がそのまま使われているようです。


 「当時は欧州の会社がここでパーティや会合を開いていました」と関係者の男性。


 そして、小さな村の路地を散歩するのもまた楽しそうです。


 「路地を歩くのは気持ちがいいですね。心が休まります。」と女性。


 少し頑張って丘の上まで歩くと、そこにはサン=マルタン・デュ・カニグー修道院(Abbaye Saint-Martin du Canigou)があります。


 天空の修道院と言いたくなるような佇まい。


 ここまで登るのは大変ですが、それだけの価値はあるようです。


 10世紀に建てられたという美しい修道院の建物・・・。


 フランス革命で僧侶たちは修道院を追われてしまいますが、20世紀にはまた復活します。


 「回廊は中庭に面しています。中庭は天国を表しています。そして外界とは遮断されています。僧侶は外界との関係を絶ってここで暮らすことにしたのです」と修道女。


 それにしても、よくぞこんな険しい岩山の上に建てたものです。


 「10世紀頃、ベネディクト派はさかんにこのような岩山の上に修道院を作りました。サラセン人の攻撃から守るためでした」と修道女。


 人気の観光スポットらしくツーリストがたくさん訪れていました。




******** フランス人のつぶやき *******


「今日、3歳になる従姉妹がお祖母さんのところへ行ってこう言った。『おばあちゃん、シワがたくさんだね。お風呂に入りすぎたの?』」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

huck

修道院の中庭は天国でしたか。
それにしても、しらないところにこんな立派な修道院があちこちにあって、驚いてしまいます。
by huck (2014-09-02 11:13) 

carotte

huckさん
そうらしいですよ。
中世にはこの手の修道院があちこちに建てられたようですから、他にも残っているところはありそうですね。
by carotte (2014-09-06 11:07) 

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