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カニグー山をめぐる旅 その3 [ラングドック=ルシヨン地方]

 シリーズの三回目は、前回の温泉の村から地中海側に25キロほど行ったところにある、人口360人ほどの小さな村カステルヌー(Castelnou)(下記地図の緑印)を訪ねます。

Paris_Canigou.jpg


より大きな地図で カニグー山をめぐる を表示

 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月27日に放送)

 カステルヌーは10世紀末にスペイン人によって建てられたお城を中心に出来た村です。


 村の入り口にはこんな立派な門があります。


 この門をくぐると・・・そこは中世。


 「壁に取り付けてあるこの穴空きの石は、ロバなどの動物をつないでおくためのものです」と村長さん。


 お城をてっぺんに頂き、階段状にできた村にはロバは欠かせない交通手段でした。


 村の全景は絵になりますね。


 路地を歩きながらふと見上げると、建物の壁からぽっこり丸い物が飛び出しています。


 これは家の中にしつらえられたパン焼き窯の一部が飛び出しているのだそうです。この地方独特のしつらえ方だそうです。


 「家の暖房や料理をするのに使っていたんです」と村長さん。


 ひょっとしたら暖房に今でも使っているのかもしれません。


 村の一番高いところにあるお城は、11世紀にはカステルヌー子爵の領地でしたが、14世紀にはマジョルカ王の領地となります。


 そして17世紀に正式にフランス領となりますが、18世紀には住む人もなく廃墟同然となってしまいますが。修復されたのは19世紀になってからのことです。


 どうやら夏の間は観光客のために中世の生活のようすを再現してくれるようです。


 お城からは遠くにカニグー山をのぞむことができます。


 「あの山はカタルーニャの人々にとっては神聖な山なんです」と村長さん。


 お城を下って村の広場に行ってみると、市が立っていました。この地方の特産品が並んでいます。


 「これはカタルーニャ地方独特のお菓子ルスキーユ(Rousquille)です。レモンの皮、ここで採れる蜂蜜、バター、砂糖を使って作られています」と女性。


 回りを溶かし固めた砂糖でコーティングしてあり、口に入れるととろけるそうです。


 そして村にはレストランもあります。お酒のおつまみになりそうなものが一皿に盛りだくさんです。


 ここの菜園で作られたトマト、グリーンサラダ、マリネしたアンチョビ、それにハムやサラミものってるようです。マリネしたアンチョビは「ボッケローネス」というそうで、これもこの地域の郷土料理。


 村には様々なアーティストが暮らしています。その中の一人がジャン=ピエールさん。玉子にみごとな絵を描いています。


 そして、エティエンヌさんは、訪ねて来る人たちのために詩を書いています。


 この村には個性的なアーティストが集まっているようです。




******** フランス人のつぶやき *******


「今日、食事の最後におばあちゃんが箱の中からお菓子を出してくれた。妙な味がしたのでカバーを破いて箱の日付を見ると11月2日の文字が・・・。全部のカバーを取り外すと・・・1997年と書いてあった」

 

VDM (Vie de merde)より



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