カニグー山をめぐる旅 その4 [ラングドック=ルシヨン地方]
シリーズの四回目は、カニグー山から12キロほど北西へ行ったところにある村ヴィルフランシュ=ドゥ=コンフラン(Villefranche-de-Conflent)(下記地図の黄印)を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月28日に放送)
山岳地帯の山間にできた人口250人足らずの小さな村は、美しい城壁に囲まれています。
そして山の上にはリベリア要塞(Fort Libéria)がにらみを利かせています。
要塞を作ったのはあのヴォーバン。17世紀後半のことでした。
ここには100人ほどの兵士が常駐していたそうです。
「ここは抑止力にもなっていました。険しい山の上に大砲を備えた頑丈そうな要塞があるのをみれば、攻撃する気もなくなるでしょう」と男性。
現代では、世界遺産に登録されているこのヴォーバンの要塞を見学にやって来る観光客で賑わっています。
まずは壁の裏に作られた通路を見学します。
通路には木製の屋根が取り付けられ、隙間からは村の様子が見渡せるようになっています。こうしてスペインからの攻撃に備えていたそうです。
村を取り囲む城塞は昔のままに保存されています。
城壁の見学が終わったら、村の教会前の広場で一休み。
「城壁に囲まれた小さな村は趣があっていいですね。ここへ来て大変満足してます」と男性ツーリスト。
路地をぶらぶら歩いていると魔法使いの人形を作っているお店がありました。
伝説によると、村のそばにある洞窟に魔法使いが隠れているとか。その魔法使いを人形にしているのがお店の主フランシーヌさん。
「魔法使いは村人の面倒を見たり、村人を敵から守ったりしていました。その代わりに村人たちは魔法使いに衣服や食事をあげていたのです」
顔を形作って、洋服を縫い、人形をしあげるには4時間くらいかかるそうです。
自分の娘みたいなものですとフランシーヌさんはおっしゃっていました。
さて、最後は村を後にして山間を走る小さな観光列車カナリー号に乗込みます。
テーマパークのアトラクションのようですが、回りはすべて本物の自然の風景です。
ずいぶんと高い高架橋の上も走るのですね。スリルもありそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、村で道に迷いGPSを使ってしまった。私はこの村の村長だというのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
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