日本人のための料理学校 [ブルゴーニュ地方]
フランスでは、大統領の元パートナーのヴァレリー・トリエルヴェイレールが出した本でちょっとした騒ぎになっています。
大統領の知られざる素顔を暴露したような本になっていて、復讐の匂いがぷんぷん漂う、あまり気持ちの良い本ではなさそうですが、今週の木曜日に書店に並んだとたん、ものすごい勢いで売れているとか。
初版部数が20万部という話ですから全部売れたらかなりの印税を手にすることになります。
慰謝料の代わり、ということでしょうか・・・。
さて、フランスと言えばグルメですが、その料理を学ぼうとフランスに修行にやってくる料理人が大勢います。
そんな中、ボジョレ・ヌーヴォーで知られるボジョレー地方に、なんと日本人の若者だけのための料理学校があるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月6日に放送)
これが授業風景。皆さん、ほんとに若いですね。20歳に届くか届かないくらいでしょうか?
こんなに素敵なお城が料理学校です。しかも、日本人の若者だけに限定。
「こうして、札入れを開けるように切って行きます・・・」と先生。
若者たちは皆真剣な面持ちで先生の手元に見入っています。
マサミさん20歳は、生まれ故郷の大阪ですでに料理を学んでいました。ここに通うようになったのはほんの一週間前。
「日本のやり方とフランスのやり方はぜんぜん違います。特にひらめのフィレの作り方は違いますね」とマサミさん。
「こうやって料理用のナイフを見せると、皆、驚きますよ。日本のナイフはこうはなりませんからねえ。驚くのも無理はありません」と先生。
道具や方法が違っていれば、使う食材も異なります。戸惑いながらも夢は一つ。
「グラン・シェフになりたいです!」
特別講師はミシュランで三つ星を獲得しているシェフ。
「生徒たちは皆、細部に興味があり、細かいことを知りたがっています。それに食材が重要だということも理解していますし、料理人という仕事に誇りを持っているようです」
そして、習うのは料理だけではありません。フランス語も教えてもらいます。
なんだか楽しそう。恵まれた環境で様々なことが学べて良いですね。
コバヤシ・ケイさんも、こうしてフランス料理を学び、独自の味を追求し、パリにお店をだしました。
そしてついにミシュランの星を獲得したのです。
「見た目で料理を楽しみ、食べて美味しい、そんな料理をめざしています」とコバヤシさん。
日本人の料理人らしい目標ですね。
第二のコバヤシさんをめざして、若者たちもがんばっているようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ダイエットを初めてから1ヶ月になる。父が、私の軽めの料理のおかげで二週間で2キロ痩せたと言う。私は1グラムも痩せないというのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
年をとると「最近の若いもんは」と小言を言いたくなりますが、この若者たちはちゃんと目的意識を持って真剣に学んでいますね~。チャランポランの極みだった20歳の頃の自分を思い出すと、「最近の若いモンはえらい」ってなっちゃいます(笑)。
by opas10 (2014-09-15 23:20)
opas10さん
我が身を振り返ると・・・確かにチャランポランでした。(涙)
こちらの若者たちはほんとに目的意識がはっきりしていて、りっぱです。このまま美味しい料理を作る評判のシェフになっていただきたいです。
by carotte (2014-09-21 19:07)