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フランスのチーズ2 その5 [フランスのグルメ]

 フランスのチーズ・シリーズの最後は、フランス中東部ロワール県で作られている青カビのチーズ、フルム・ドゥ・モンブリゾン(fourme de Montbrison)です。

Paris_Sauvain_Mon.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 まだ空に月の残る早朝。農場では乳搾りが始まっていました。


 こうして大鍋に集められた牛乳は700リットル。これに酵素を加えて固めます。


 ここは標高1200mの山の中にある農場。8代に渡ってこのチーズを作り続けてきた最後の農場です。


 フルム・ドゥ・モンブリゾンは一度消えかけたチーズですが、この農場のルネさんとマリー・アニエスさんのおかげで命をつないできました。


 「これは体力の要る仕事です」とマリー=アニエスさん。


 固まった牛乳は水切りをした後もこうして揉みほぐしてポロポロにするようです。


 これを型にいれ、円筒形にしたものを熟成させます。


 1900年当時、100軒ほどの農場で女性達だけの手でこのチーズが作られていまいた。


 そして、サン=テティエンヌの炭鉱夫たちによく食べられていたので、「貧しい者のチーズ」と呼ばれていたそうです。


 型から取り出された塊は、木製の樋のような棚に並べられ、1日3回こうして移動されます。


 少しずつ水切りされるんですね。根気のいる仕事です。


 それが終わると本格的に熟成期間が始まります。


 熟成中にこうやって長い針で刺して、青カビの繁殖を促進させます。


 できあがったチーズを出荷するのは男性のルネさんの役割です。


 農場のあるソヴァンから南西へ30キロほどのモンブリゾンにある高級チーズ店に納品です。


 「姿を消してしまうチーズがたくさんありますよ。なにしろチーズ作りは体力のいる仕事ですし、一日に15時間は働くことになります。続けるのは大変ですよ」とチーズ屋さん。


 確かに、このシリーズを見てもその大変さがよく分かります。


 チーズ作りは体力と根気が必要ですね。


 

 

******** フランス人のつぶやき ******* 

 

「今日、部屋の中にひどい匂いが漂っていた。匂いの元をたどるとバスルームに行き着いた。兄がパンの上にチーズをのせ、ドライヤーで溶かしていた」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

伝統的な食文化は、膨大な手作業で守られているのですね。最後の一軒がこれからも残ることを願います!
by opas10 (2014-12-07 07:39) 

carotte

opas10さん
チーズはワインよりも手がかかる気がします。しかも、一つのチーズを作るのに大量の牛乳が必要なことを考えると、効率の悪い食べ物だなとつくづく思います。それでも皆さん美味しいと言って月に2キロも食べるんですから、なくてはならない食べ物になってるんでしょうね。
by carotte (2014-12-11 16:22) 

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