ナポレオンとセントヘレナ島 vol.3 [イギリス]
ナポレオンの屋敷で一夜をすごしたTF1の取材班。翌日は、島の今を取材することにしました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年3月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス料理に登場するエスカルゴとはちょっと違ったタイプのカタツムリが生息している高温多湿のセントヘレナ島。
前回訪ねたナポレオンの住まいは、緑に囲まれ、のんびりと休暇を楽しめそうに思えましたが、もともとここは火山島です。
溶岩が固まって大きな岩となり絶壁を作る荒涼とした風景が広がる区域もあります。
容易には近づけない孤島は、自然の作った牢獄とも言えそうです。
「海は自由の象徴だと思うのですが、この島に閉じ込められているというのは皮肉なものですね」とシンティアさん。
3ヶ月ほど前から環境保護のためナショナルトラストの仕事をしています。
「これはここにしか生息していない木です。浸食により減少してしまったのを再生させています」
さて、町に戻ると、なにやらナポレオンの衣装を着込んだ方がいます。
島の観光事務所がフランスのお店に特注で作ってもらった衣装です。
ナポレオンがこの島に来てちょうど200年目に当たる今年は、記念のお祭りが開催されます。そして、観光事務所の所長さんがナポレオンに扮することになっています。
島には学校もあります。この日はフランス語の授業が行われていました。
ナポレオンがここに来なかったら、この島は今どんな風になっていたでしょう?
さて、ロングウッドでは、ナポレオンに随行してきた将校たちの家の修復が行われていました。
「ここにナポレオン時代に使われていた暖炉があります」と領事のミッシェルさん。
修復作業はフランスが雇用する職人さんたちの手で行われています。すべて1821年当時のままに再現しなくてはなりません。
このための費用は、ナポレオン基金が集めた寄付によって賄われています。
修復が完成したあかつきには、この建物は観光客が宿泊できるような施設になるそうです。
一方、白いお屋敷は総督の住まいです。
居間にはナポレオンが島にやって来た当時総督だったハドソン・ローの肖像画がかけられています。
そして、その向かいの壁にはナポレオンの肖像画。いわば敵同士の二人が一つの部屋で向かい合っていることになります。
ハドソン・ローのナポレオンに対する態度はかなりひどかったようです。
総督の屋敷の庭には島の主のような生き物がやってくるそうです。
その生き物とは・・・ジョナサンという名の亀。
「1882年に総督へのプレゼントとしてセイシェルから連れられてきたそうです。当時すでに50歳にはなっていたはずですから、それから計算すると現在183歳になります。ひょっとしたらもっとかもしれません」と獣医。
さすがに亀は長生きですね。島のことを一番よく知っているのはジョナサンかもしれません。
荒涼とした島にせっせと緑を植えるシンティアさん。
「この眺め。世界で一番美しいかもしれませんよ」
そこには大西洋に沈む夕日が輝いていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ダイエットしようと決意し、グリーンサラダを4パック買うことにした。レジに持っていくと係員が言った。『亀でも飼ってるんですか?』」
VDM (Vie de merde)より
コスプレあり、フランス語の授業ありで、ナポレオンは島で愛されているんですね。
そして、亀のジョナサン、年齢も驚きですが人の手からえさを食べるんですね!!
by opas10 (2015-04-12 21:32)
opas10さん
今となってはナポレオンあってこその島ですよね。経済の活性化には欠かせないキャラクターのようになってます。ジョナサン、獣医さんによく馴れてました。犬や猫と同じ感じですり寄ってきてましたね。
by carotte (2015-04-15 15:02)