開催か中止か・・・ [アルザス地方]
パリの同時多発テロ事件から4日が過ぎました。
警備が強化され、少しずつ日常が戻りつつあるようです。
シャンゼリゼ通りでは、ちょうど金曜日の朝にクリスマスマーケットが始まりましたが、テロ事件の発生と同時に閉鎖されてしまいました。
警備の拡充が図られ今週木曜日(19日)から再開されるそうです。
アルザス地方の大都市ストラスブールのクリスマスマーケットは、今月最後の週末から開催の予定ですが、正式な発表はまだです。
しかし、すでに準備は始まっていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年11月17日に放送)(▸をクリックして映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
見慣れたあの屋台の設置が始まりました。
お店のみなさんにとってクリスマスマーケットの中止は考えられないようです。
「生活は止められません、続いていくんです。マーケットの中止は望んでいませんし、テロリストたちの思いどおりにはさせませんよ」と男性。
ストラスブールに近いコルマールやミュルーズではマーケットの開催が決定されました。
ストラスブールでは明日、どうするかが決まるそうです。
ご覧の通りクレベール広場にはあの大きなモミの木が立てられ、飾り付けが始まっています。
街の人たちに訊いてみました。
「とにかく中止するべきです。誰かの思い通りになるとかそういう問題じゃなく、中止するべきなんです」
「いつものように開催するべきです。臆病になってはいけないと思いますね」
「怖がって下を向いていてはいけないと思いますよ。いつもの年と同じように今年もやるべきです」
安全を優先して中止するべきと考える人もいるようですが、「テロには屈しない、いつもの通りに生活しよう」と考える人の方が大半のようです。
毎年、2〜3百万人が訪れるクリスマスの大イベント。この時期、主催者側は準備のためには1分でも失いたくないでしょう。
しかし、問題になるのはセキュリティの確保。
街にはすでにこのように迷彩服の兵士がパトロールを行っていますが、マーケットの開催中はさらなる人員を配置して安全を確保しなくてはなりません。
市としても何かあったら責任を問われかねませんし、これ以上人命が失われるようなことは起きて欲しくないでしょう。
クレベール広場のモミの木のすぐそばには、今回のテロで亡くなった人たちを悼むたくさんのロウソクが並んでいます。
何百年と続いてきた伝統のクリスマスマーケットなだけに、中止しては欲しくないですが、テロリスト相手の安全確保もなかなか難しいところです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、8月12日、部屋を掃除していた両親が、僕に渡し忘れたクリスマスプレゼントを発見した」
VDM (Vie de merde)より
パリのテロは、本当に痛ましく、犠牲となった方々のご冥福を祈るばかりです。テロを恐れて日常生活が滞ってしまうのは卑劣なテロリストの思う壺ですが、かといってどこに危険があるのかわからないのが悩みの種です。警備を手厚くするしかないですね。
by opas10 (2015-12-10 22:46)
opas10さん
今回のようなテロはどうしようもないですね。いつでも、どこでも巻き込まれる可能性があります。それゆえ、怖がっていても仕方がないし、いつもの通りに生活しようということになるようです。それでもやっぱり出かける人の数は減少してしまったようです。
by carotte (2015-12-13 15:10)