サンマルタン運河大掃除 [パリ]
今年から、フランスのレストランでは、お客が料理を食べ残した場合、家に持って帰るかどうかを尋ねなくてはならないそうです。
これはすべてのレストランというわけではなく1日に150〜200食の料理を出すお店に義務付けられています。
その目的は、少しでも生ごみを減らすため。
数年前からこれを実行しているお店によると、このドギーバッグ方式に慣れてないフランス人はまだちょっと躊躇する人が多いそうです。
さて、昨年末、新しい年を迎えるため、大掃除に励んだ方もたくさんいらっしゃるでしょう。
パリのサンマルタン運河では、年明け早々に15年ぶりの大掃除が始まりました。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年1月5日に放送)(映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Le canal Saint-Martin révèle ses drôles de secrets
運河の水を抜く前に、まずは魚を保護しなくてはなりません。
全体で5トンほどにもなる魚が生息しているそうです。
今回捕まえた魚で一番大きいのは40センチほど。
「そうですね、ラッドにローチ、パイク、パーチなどが見つかりました。それにうなぎもいます」と自然保護団体の方。
「ピラニアは?」と取材班。
「まだ見つかってませんよ。でも前回の時にいましたから、今回も見つけられるかもしれません」
このサンマルタン運河、1日かけてすべての水をセーヌに流して空っぽにし、大掃除を始めることになっています。
50年代にも同じように大掃除が行われました。今と比べるとのんびりしてますね。
当時は水の中から大量の偽札が見つかったそうです。なんだかサンスペンス映画になりそうなお話。
現代はと言うと、スクーターや自転車の他に、空きカンや空き瓶が多数見つかっています。
サンマルタン運河の岸辺は、グループが集まって飲んだり食べたりするのに絶好のロケーション。空きカンや空き瓶が落ちていても不思議ではありません。
「携帯電話なんかも見つかる可能性がありますよ。うっかり運河に落としてしまったなんてこともありますから、他にも色々見つかるでしょう。2001年の時は、第一次世界大戦時の砲弾が見つかりましたからねえ」とパリ市の方。
大掃除は始まったばかり。この状態は4月4日まで続けられるそうです。
その間、遊覧船も休業です。
こんな真冬に大掃除しなくてもと思いましたが、ちょうど観光客の一番少ない時期を狙って行われているのかもしれません。
大掃除の終わる頃にはパリにまた観光客が戻ってくるといいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女を家に招待したので、3時間かけて大掃除をした。いよいよ彼女がやってきて話をしていると突然、彼女が言った。『うちのママは片付けが下手なのよ。あなたと同じね』」
VDM (Vie de merde)より
フランスの方は余った料理を持ち帰る習慣が無かったとは知りませんでした。それにしても15年前の清掃の時にピラニアが見つかったなんて、どこでも勝手に放流する人はいるんですね。
by 讃岐人 (2016-01-07 14:45)
讃岐人さん
あの倹約家フランス人が余った料理を持って帰る習慣はなかったようですよ。意外ですね。
ピラニアがいたなんて恐ろしいですね。誰かが放流したとしか考えられません。悪い人がいるもんです。
by carotte (2016-01-07 23:57)
井の頭公園の池のかいぼりをした時の映像でもありましたが、なぜか自転車やスクーターが必ず出てきますよね。映像ではスーパーマーケットのカートも見えましたが誰が捨てるのでしょうね~。
by opas10 (2016-01-11 22:10)
opas10さん
そういえば、井の頭公園ってそういうのがありましたね。こういう時に必ず出てくるのが自転車やスクーター。簡単に始末できないから池にぽちゃんと捨ててしまうということでしょうか?
by carotte (2016-01-16 16:33)