スキーと温泉 [ミディ=ピレネー地方]
先週末のフランスは異例の暖かさだったようです。南仏では25度を記録したとか。
今年の冬はなかなか雪が積もらないと心配するスキー場もあったようです。
特に、ピレネー地方のスキー場は雪に恵まれず、スキー客が減少してしまいました。
そんな中、唯一、賑わっている村があるとか。その理由は・・・。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年2月21日に放送)
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Pyrénées : du ski et des eaux thermales
朝9時半。今年も多くのスキーヤーが村にやってきました。
スキー場に入るのに、駅の改札口のようなところを通っていました。
アンドラ公国が目と鼻の先にあるピレネー地方の小さな村アクス=レ=テルム(Ax-les-Thermes)。
人口は1,300人ほどですが、冬のバカンスシーズン中は15,000人に膨れ上がります。
村のホテルではお客様のためにすでに食事の準備が始まっていました。
料理はすべて地元の食材を使って作られます。生ハムも美味しそうです。
村のチーズ屋さんにはこの地方で作られる様々な種類のチーズがすべて揃っています。さすが農業の盛んな地域だけあります。
しかし、アクス=レ=テルムと言えば、何と言っても温泉と国道20号線が有名。
一日で15,000台の車が通行するという村の真ん中を走る国道20号線の交通量は年々増加し、このままでは耐え切れないとバイパス道路が建設され、間もなく開通する運びとなりました。
「この道路が開通すれば、観光客の皆さんにはさらに気持ちよく来ていただくことができます」と村長さん。
標高2,000メートルのところにあるスキー場は下界の道路事情をよそに、のんびりスキーを楽しむことができます。
「小さなスキー場なので家族連れにはちょうどいいです。あまり混雑してませんしねえ」と子供連れのお母さん。
小さなスキー場ですが、村にとっては800万ユーロ以上の経済効果をもたらしてくれる大事な施設です。
12時30分、スキー場のレストランでランチタイムが始まりました。
こちらのメニューも地元の食材を使ったもの。庶民的な料理ですね。
スキー場の料理と言えばどこも庶民的なものが多いですね。
オーナーのシリルさんはこのお店を改築するのに60万ユーロを投資しました。これからもツーリストが増えると見込んでの投資でした。
17時、スキーヤー達はちょっと吹雪いてきた山を降りて温泉にやってきました。
温泉のためだけに来る人も含めて、毎年15万人がこの温泉を利用するそうです。
「外は寒いですが温泉に入れば暖まれますし、身体もリラックスします」と男性。
日本の温泉は岩を使ったり木を使ったり工夫を凝らしますが、あちらの場合はジャグジーのプールって感じです。
「アクス=レ=テルムの温泉はローマ時代からありました。昔からずっと利用されてきたんです」と温泉の責任者。
通りすがりの人も温泉を味わうことができます。
これ、日本で言うところの“足湯”。考えることは皆同じですね。それとも日本のを真似たのか・・・。
「ええ、暖かくていい気持ちです」と男性。
19時、ホテルのレストランでちょっと豪華な夕食です。
スキーの後は温泉に浸かって筋肉をほぐし、地元の食材を使った美味しい料理を食べる。しかも、交通の便もよさそう。
となると来てみようかという気になります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、スキー旅行の初日。午前11時半、僕はすでに中級コースを2回も滑った。一回目はスキーで、二回目は担架で・・・」
VDM (Vie de merde)より
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