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オルセー美術館 その3 [パリ]

 オルセー美術館シリーズも三回目となりました。

 

 本日も印象派の名作が登場します。そして、学芸員のイザベルさんが一般公開されていない場所へと案内してくれます。

Paris_Paris.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年3月16日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック) 

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Feuilleton : dans les coulisses du musée d'Orsay (3/5)

 

 画材ケースを手に道を急ぐ一人の男性。向かった先はオルセー美術館です。

 

 「エドゥアールさん、ここへはよくいらっしゃるんですか?」と取材班。

 

 「ええ、定期的に来てますよ。模写を完成させなくてはならないんでね。原則、毎日通ってますよ」とエドゥアールさん。

 

 エドゥアールさんは模写を許されている10人のうちの一人です。

 

 美術館の保管室の中から自分の作品を取り出します。

 

 模写していたのは、あの守衛さんが大好きだと言っていたゴッホの「ローヌ川の星月夜」でした。

 

 この作品を模写し始めたのが1ヶ月ほど前のこと。

 

 「巨匠の描いた作品ですから、丁寧に模写しています」

 

 模写するときの大原則は、オリジナルと同じサイズであってはならないこと。そして、自分のサインを入れることも許されていません。

 

 さて、前回の映像の最後に登場した大きな荷物。

 

 箱の中を開けてみると・・・モネの描いたルーアンの大聖堂が入っていました。

 

 運搬中に傷んだ箇所がないかどうか学芸員のポールさんが細かくチェックします。

 

 「モネのルーアンの大聖堂は見ていて気持ちのいい作品です。モネ独特の重ね塗りされた絵の具の中に、そして抽象的な色の世界に引き込まれてしまいます」

 

 こうして間近で見ていると、画家の筆使いが手に取るようにわかるんでしょうね。

 

 チェックが済んだら、この保管庫で出番を待つことになります。

 

 さて次は、美術館の建築専門の学芸員イザベルさんが、一般公開されていない場所に連れて行ってくれました。

 

 そこは屋根の上。パリの街が一望できます。

 

 1900年当時、この界隈はパリの一等地でした。そのため、それなりの建築物を作る必要がありました。

 

 「パリの歴史の中心地でしたから美しく存在感のある駅舎でなくてはなりませんでした。そして、産業化のシンボルのような金属を使うことは許されなかったのです」

 

 こうして、一見すると貴族の邸宅のような、石の外壁を持つ駅舎が生まれました。

 

 その建物の中で、また魅力的な作品が展示されようとしていました。

 

 ボナールとヴュイアールのコレクションです。

 

 美術館に寄贈された作品約100点の中から今回初めて展示されるそうです。

 

 「ボナールの作品は、艶かしい、女性の魅力に溢れた、繊細なものになっています」と、修復担当のイザベルさん。

 

 一方、別の展示室では大掛かりな準備が始まっていました。

 

 次回に続く・・・。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、昼間35度にもなる屋根の上で汗だくになりながら仕事をしていたら、プールのエアーマットの上で涼んでいる隣人の姿が見えた。やる気なくします・・・」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

t-toshi

2度目のパリの時に。オルセー美術館に行きました。ついでにエッフェル塔にも上がりました。タクシーにちとぼられた悔しさもほろ苦い。そんなパリにも安心して行けない時節になりましたね。
by t-toshi (2016-03-24 15:21) 

carotte

t-toshiさん
パリのタクシーは意地悪な奴が時々いるんですよねえ〜。油断できないです。エッフェル塔もオルセー美術館も人気なので前もってチケットを買っておかないと長い列に並ばされることになり、今回はいいや、次回に見学しようってな感じになります。そんなパリもテロ事件で危険な都市になってしまいました。
by carotte (2016-03-26 14:29) 

opas10

名作の模写ができるというのはいいですね~。こういう制度がその国の芸術のレベルを高める役割を果たしているのでしょう。
by opas10 (2016-03-26 17:42) 

carotte

opas10さん
フランスの美術館に初めて行った時、模写している人がいるので驚きました。日本じゃ考えられないですね。それだけ芸術を一般に開放しているということなんでしょう
by carotte (2016-03-30 14:18) 

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