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オルセー美術館 その5 [パリ]

 オルセー美術館シリーズも今日で最後となりました。

 

 いよいよすべての仕事の仕上げの時がやってきました。

Paris_Paris.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年3月18日に放送)(をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック) 

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



Feuilleton : dans les coulisses du musée d'Orsay (5/5)

 

 ここはモネの展示室。出番を待っていたあのモネの作品が壁に掛けられます。

 

 ルーアンの大聖堂の絵は全部で5点。

 

 「できるだけくっつけて展示したいんです。何枚かの絵で構成された一つの作品のようにしたいんです」とポールさん。

 

 作品はただ並べればいいというわけではないのですね。演出も大切です。それによって作品の見えかたも違ってきます。

 

 モネはそれぞれ違った時間帯の大聖堂を描いています。

 

 左端が朝もやの中の大聖堂。

 

 二枚目、三枚目は太陽に照らされていますが、日差しの加減がそれぞれ違っています。

 

 そして四枚目、五枚目になると日が陰っているのがよくわかります。

 

 セーヌ川の水面の光が、なんだかモネの作品のように見えてきました。

 

 さて、アンリ・ルソーの特別展では収蔵作品だけでなく海外からも作品を調達して展示することになっています。

 

 この日はアメリカから3作品が届きました。

 

 厳重に梱包されていた作品の一つがこれです。ジャングルの絵でした。

 

 「この作品を直接間近で見られるなんて嬉しいです」と展示会の役員の女性。

 

 あの大きな壁にも次々を作品が設置されていきます。

 

 このような特別展は年に2回開催されます。

 

 今回のルソー展は5ヶ月間開催され、およそ50万人の入場者を予定しています。

 

 一方、ガラスの修復部屋では、修復の出来栄えについての合否が吟味されていました。

 

 合格か不合格かを決定するのはこの方、学芸員のイザベルさんです。

 

 素人目には作品が完成したばかりの頃の色合いを取り戻しているように見えますがイザベルさんの目にはどうなのでしょう?

 

 どうやら合格のようです。

 

 「長く保管されていたことを忘れさせてくれます。絵の主題がよくわかるようになりましたし、登場人物がより生き生きとしています」

 

 合格をもらった作品は、展示室の壁に戻されます。

 

 さて、間もなく夕方の6時。閉館の時間です。

 

 取材班も引き上げなくてはなりません。しかし最後に名作をさっと見てから引き上げるとしましょう。

 

 ミレーの「晩鐘」、マネの「草上の昼食」、ルノワールの「ムーラン・ドゥ・ラ・ガレット」、そして修復されたLouis-Marie Baader作「Le remords(後悔)」はここにありました。

 

 終わり。 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、将来クライアントになるかもしれない人物と一緒にランチを食べた。そしてわが社が真面目に仕事をしているところを見てもらおうとオフィスに案内した。すると私がいない間に従業員が会議室に集まってポーカーをやっていた」

 

VDM (Vie de merde)より




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