4月の魚 [トピックニュース]
4月になってやっと東京の桜が満開になりました。
お天気が今ひとつでしたが、近所の公園の桜の下では防寒着に身を包んだ方々がビニールシートの上でお花見を楽しんでいらっしゃいました。
さて、4月1日はエイプリルフール。フランスではPoisson d’avril(4月の魚という意味)と言い、子供たちはこんないたずらをして楽しんでいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年4月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
とある小学校の教室。
生徒たちが画用紙に描いた魚をハサミで切り取っています。
一体何のために???
「今朝、うちでもやってきました。『おはよう!』と言いながら、パパの背中にくっつけたよ」とメガネの男の子。
本人の知らない間に背中に魚をくっつけていたずらするのがフランス伝統のエイプリルフール。
「学校では誰にくっつけるの?」と取材班。
「先生にくっつけるんです」と生徒。
「どうして先生なの?」
「面白いから」
この日ばかりは先生も校長先生も、魚を貼り付けられても怒ったりはしません。
「この日はちょっといたずらをしたり冗談を言ったりして楽しむ、というのが子供たちにとって大切なことなんです。そうすることで不安がなくなるんです」と校長先生。
ずいぶん若い校長先生ですね。自由な気風がうかがわれます。
「気づかれないようにしないと背中に貼れないよね?」と取材班。
「うん、そうだよ。こんな風にポケットに入れて、知らん顔しておしゃべりしながら貼り付けるんだ」と男の子。
学校が終わる頃には先生の背中は魚だらけになってました。校長先生と生徒たちの距離も縮まりそうです。
「この子ったら今朝は『雪だ!』なんて言ってましたよ(笑)雪なんてないのに」とお迎えのお母さん。
「毎年こうやって子供たちが楽しむのはとてもいいことだと思いますよ」と余裕の笑顔で答えていたお父さん。
その背中にも小さな魚が貼り付けてありました。
さて、この日、パリの地下鉄でもちょっとしたいたずらが仕掛けてありました。
13か所の駅で、駅名を書いたプレートがおかしなことになっていました。
Opéra駅がApéro駅になっていたり(因みにapéroは食前酒のこと)、Anvers駅が逆さにひっくり返っていたり(同じ発音のenversが逆さまという意味)、Télégraphe駅が#TWEET駅になっていたりしていたそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、マンションの4階までを階段で往復し始めてから1週間以上になる。何しろエレベーターに “故障” の貼り紙がしてあったから。そしてようやく気がついた。貼り紙はエイプリルフールのいたずらだってことに」
VDM (Vie de merde)より
地下鉄駅のいたずら、さすがエスプリが効いてますね。
by opas10 (2016-04-10 14:06)
opas10さん
はい、うまいこといたずらしてました。旅行者にはちょっと迷惑だったかもしれませんが。でもこれくらいなら許せます。
by carotte (2016-04-13 14:22)