ベルリン名物 [その他の国]
金曜日、帰宅中の電車の中。
車両の端の方、3人ほどが座れる座席の右端に座っていると、小柄な男性とその二倍くらいはありそうな女性のカップルが隣に座りました。
そのうち座席が小刻みに揺れては止まり、また揺れては止まる・・・。
明らかに電車の揺れとは異なる。何事ぞと思って隣を見ると、タレントの渡辺直美さんみたいな彼女の太ももが揺れているのです。
貧乏ゆすりかと疑いつつ視線を上げると、その隣の男性と一緒にスマホで動画を見ているらしい。
そして、彼女が声も出さずに「ククッ、ククッ、ククッ」と笑うたびにその巨体が揺れ→座席が揺れ→私も揺れるというメカニズムになっているのでした。
さて本日はドイツの首都ベルリンのグルメのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2016年4月15日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ソーセージをささっとスライスしたら、カレー粉をばばっとまぶして、ケチャップソースをたっぷりかけ、フライドポテトを添えたら出来上がり。
これがベルリン名物カリーヴルスト(currywurst)(カレーソーセージ)です。
皆さん、美味しそうに召し上がっています。
ランチタイムになると、大学のすぐ側の裏通りに一台のフードトラックがお店をオープン。カリーヴルスト専門のお店です。
「いつもはサンドイッチしか食べません。たまに外食するくらいです。でも、これは美味しいですよ。今日はお天気もいいですからねえ」と男性。
シンプルな料理カリーヴルストには2種類あるそうです。一つは皮付きのソーセージ、もう一つは皮なし。
「皮付きのは燻してあってカリッと歯ごたえがあり濃厚な味がします。皮なしは本物のベルリンの味です。ジューシーなんですよ」とお店の方。
「もちろん私はベルリンのソーセージの方が好きですよ」と女性客。
カリーヴルストの売店はベルリンのあちこちにあり、数千本のソーセージが食べられているとか。
こちらのお店は中でも一番大きいお店です。人気の理由はこのトマトソース。作り方は・・・もちろん企業秘密。
カリーヴルストは外国からやってきたツーリストにも人気です。
「これ、美味しいねえ。今まで食べたソーセージの中で一番美味しいよ」と男性。
ベルリンにはカリーヴルストのミュージアムもあります。
「ベルリンの人はカリーヴルストなしには生きていけませんよ(笑)」
「本当にベルリンのシンボルのようになってます」
そのカリーヴルストの生みの親がこの方、ヘルタ・ホイヴァー(Herta Heuwer)さんです。
1949年、ソーセージに自前のトマトソースをかけて屋台で売ったところ評判になりました。
「当時、ヘルタの店はあまり繁盛してなかったので困っていました。それで、英国兵向けのカレー味とアメリカ兵向けのケチャップを混ぜ合わせてみたんです」
これが見事に大当たり。ベルリン中で評判になり次々とお客が集まってきました。
それ以来、カリーヴルストはベルリンにしっかりと根を下ろし、なくてはならない食べ物になったのです。
「お金持ちもそうでない人も皆んなが一緒に楽しめる料理なんです」とカリーヴルストの本を書いた女性。
どうもパンと一緒に食べるパターンもあるようです。となると、これでお昼を済ませてしまうこともできそうですね。
そしてビールにも合いそうです。お値段は2〜5ユーロほど。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、香辛料を保管している箱を整理していると、賞味期限1990年7月10日のカレーを発見。このカレー、僕より年上だ」
VDM (Vie de merde)より
これはシンプルで美味しそうですね~、絶対ビールに合いますよ!!それにしても電車の中で、貴重な体験をされましたね~(笑)。
by opas10 (2016-04-24 21:18)
opas10さん
このB級グルメ、美味しそうですよね。ビール飲みたくなります。
ベルリンには行ったことがありますが、こんなグルメがあるとは知りませんでした。知ってたら絶対食べてたと思います。
by carotte (2016-04-30 14:23)