週末はラバトで [パリから週末旅]
いよいよリオ・オリンピンクが始まりました。
しばらくはニュースの半分がオリンピックの話題になるんでしょうね。
さて、日曜日は恒例の週末旅。
今回は、モロッコ王国の首都ラバトを訪ねます。ラバトは2012年から街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
パリからラバトまでは空路の直行便で3時間足らず。パリからなら一泊二日で楽しむことができるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年7月30日に放送)
このテーマ曲が流れると、ああ、週末旅だなとピンとくるようになってきました。
それはさて置き、ラバト=サレ国際空港から車で20分ほどでラバトに到着。
川の向こうに見える城壁の町。映画「カサブランカ」が頭をかすめます。
因みにカサブランカはラバトから少し南西へ下ったところにあります。
まずは小高い場所に上がって首都全体を眺めてみましょう。
高速道路も走っていて近代化されているのがわかります。この近代的なビルの立つ地域はビジネス街。
最近出来たばかりのトラムは、国が4億ユーロをかけて海外の企業(フランスの企業らしい)に作らせたもの。
その目的はラバトの首都機能の強化と観光誘致。
「この街はフェスやマラケシュなどの観光地に向かうための第一ステップのようなところなんです」と女性。
最初に訪ねたのはムハンマド6世美術館(Musée Mohammed VI, d'art moderne et contemporain)(上記地図の赤印)。
近代・現代アート作品が展示されています。この日はジャコメッティ回顧展が開催されていました。
入場料は4ユーロ。すでに2万人が訪れているそうです。
次はまたトラムに乗って移動です。いよいよ城壁の中へと入ってきます。
ここはムハンマド5世廟(青印)。フランスから独立を勝ち取った英雄モロッコ王のムハンマド5世が二人の息子たちとともに静かに眠っています。
そしてこちらはウダヤ地区にある庭アンダルシアン・ガーデンズ(緑印)。
近くのカフェCafe Maure(黄印)で庭の眺めを楽しみながらお茶を頂きましょう。
一息ついたところでこの界隈を散策。
見晴らしのいい高台を降りるとそこはショッピング街。メディナ・ドゥ・ラバ地区(Medina de Rabat)です(オレンジ印)。
かつては外国領事館がここに集まっていたそうです。そのためこの地区では盛んに交易が行われました。
どうりでありとあらゆるお店が並んでいます。その中の一つ、宝石屋さんを訪ねました。
綺麗な色のビーズでブレスレッドを作ってもらうことにしました。値段は15ユーロ。
次はボートで川を渡り、お隣の街サレへ向かいます。あまり観光地化されていない街ですが、こんな見事な建築物があります。
マドサラと呼ばれるイスラムの学校です(こげ茶印)。14世紀に建てられました。磁器とヒマラヤ杉で装飾が施されています。
サレはラバトよりも物価が安いとか。今晩はサレで宿泊することになりました。
こちらがその宿Riad Thamayna(ピンク印)。この雰囲気、いいですねえ〜。プールもあれば眺めのいいテラスもあります。
そしてお部屋はこんな雰囲気。これで50ユーロ。シーズン中は70ユーロ。
外からはコーランの祈りが聞こえていました。
翌日は、ラバトに戻りチェラー墓所を訪ねます(黒印)。
かつてローマ時代にはここに街がありその遺跡が残っていますが、14世紀にはスルタンの墓として使われていました。
ここに住み着いているのが300羽のコウノトリ。すごい数ですね。どれを見てもカップルばかり。
さて、今回の費用は、美術館が4ユーロ、トラムが0.6ユーロ、ブレスレッドが15ユーロ、ボート代が2,5ユーロ、マドサラ見学が1ユーロ、宿代70ユーロ、チェラー墓所見学が1ユーロ、で締めて94.10ユーロ(約11,000円)でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、祖母が絵葉書を受け取った。それは僕が2年前にモロッコから送ったものだった」
VDM (Vie de merde)より
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