地方の美味しいもの その3 [フランスの郷土料理]
だいぶ日が短くなってきて、この時期、東京は夕方4時半くらいから暗くなり始めます。
職場のあるビルの立つ通りは、春は桜が満開になり、冬はクリスマスのイルミネーションが飾り付けられます。
今年はどうかなと窓から覗いてみると、まだキラキラにはなっていませんでした。来週あたりからかな・・・。
さて、シリーズの第三回目は、昨日のニームから北西へ140キロほど行ったところにあるロゼール県のマンド(Mende)を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年11月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはコレットさんとモリスさん夫婦のお宅。
コレットさんが招待客を出迎え、夫のモリスさんは何やらキッチンで料理の準備。
これが本日紹介するトリュファド(Truffade)という食べ物です。
お鍋ごとテーブルに運んで、熱々をみんなでいただきます。
「これはこの地方の料理です。いわば製品のマークみたいなもんで、伝統なんですよ、そうだよね?」と招待客の男性。
「ああ、そうだよ」とその友人。
ジャガイモとチーズがベースになったこの料理、寒い冬には欠かせません。
「ジャガイモとトム・フレッシュ(チーズ)を混ぜ合わせ味付けした料理です。とてもシンプルな料理ですが、これを食べれば働くエネルギーが湧いてきます」と男性。
人口12,000人ほどの町マンドに、今年も霜の降りる季節がやってきました。
そして、お客様がおいでになる前のキッチンでは、コレットさんがトリュファドを作り始めました。
まずはジャガイモをスライス。
「一人当たり250グラムくらい食べることになりますから、ジャガイモは2キロほど必要です」とモリスさん。
スライスしたジャガイモを、油を引いたお鍋に入れて火を通します。焦げないように気をつけなくてはなりません。
火が通ったら、サイコロ大に切ったチーズを加え混ぜ合わせます。
味付けはニンニクと塩。とろりと溶けたチーズが糸を引いて美味しそうです。
テーブルの上にものっていますが、地元のハムやソーセージと一緒に食べられることが多いそうです。
簡単に作れて材料費のかからないトリュファドは、昔から農家で食べられてきた料理だそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、落ちそうになったジャガイモを拾うために、手に持っていた20枚の皿を放り出してしまった。僕の最優先事項は、何あろう、食べ物だったのだ」
VDM (Vie de merde)より
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