バーはいいけど食事はダメ [地方の小さなできごと]
今日は13日の金曜日。だからってどうということもないのですが・・・。大抵、何事も起きないですね。
ただ、今週末には大寒波が日本にやってきます。
すでに北部の日本海側は大雪で大変ですが、これからまた寒気に覆われるとなるとやっかいです。
東京もこれから2月末か3月初旬までは油断できません。
去年はちょっと雪が降っただけで、鉄道が間引き運転や徐行運転をして、えらい目にあいました。
今年はあのようなことが起きなことを祈ります。
さて、そろそろ春が恋しいなあと思い始めた頃に必ず登場するフランス南部の地中海に面した風光明媚な町コリウール(Collioure)。
一年のうち300日が晴れという恵まれた気候の町です。
その町でちょっとした問題が発生しています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2016年1月11日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Collioure (66) : des terrasses de restaurants interdites face à la mer
ブリュノさんはこの海岸で飲食店を経営しています。
美しい海の風景を楽しみながら食事ができるようにテラスに椅子とテーブルを並べています。
しかし、これももうできなくなります。
というのも、町からここで食事を出してはいけないという通達を受けたからです。
この海岸に並んでいる他の飲食店3軒にも同じような通達が届きました。
食事はダメだがバーならいいとのこと。つまり、飲み物だけなら大丈夫というわけですが、お店にとっては厳しい条件です。
「6〜7人の従業員を抱えていますが、このままやっていけるかどうか・・・。売り上げの60%が食事ですからねえ」とブリュノさん。
町の商店会も心配しています。休暇を過ごすためにやってきたお客がここで食事ができないとなると、町の経済に打撃を与える危険性があるとしています。
「ここのテラスで食事ができないとなると、お客は他に行ってしまうことになります」と商店会の女性。
一方、町長は、海岸を大きなレストランにするより、芸術家の集まる趣のある場所にしたほうがいいと言います。
「バーだけにすれば、静かに海岸を散策できますし、画家たちの描く作品を鑑賞することもできます。さらにお酒だって飲めるんですから」と女性(この方、町長さん?)。
この説明でレストランの経営者が納得できるわけもありません。
バカンスシーズンには各地から観光客がやってきます。
今年から食事は出せませんとはちょっと言いにくい・・・。
映像を見た限りではそれほど景観を損ねているようにも見えませんが、商売優先みたいな感じになってるんでしょうかね?
コリウールは、20世紀初頭、マチス、ブラック、デュフィー、ピカソなどの芸術家が絵を描くためにやってきたという芸術の町でした。
興味のある方は以前の記事を→こちら
因みに、お店の外のテラスは、これまで使っていいという許可を町が出していたわけではなく、大目に見ていただけだそうです。
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******** フランス人のつぶやき *******
「今日、二日に一度しか食事をしなかったら、どれくらい節約になるだろうと考えていたら、自分がいかに貧乏かをひしひしと感じた 」
VDM (Vie de merde)より
バーにしたら静かに散策ができる・・・・とは思えないですけどね~。日本人ならずとも空きっ腹で飲んだら、酔っぱらって騒ぎ出しそうです。
by opas10 (2017-01-16 22:11)
opas10さん
どうでしょうねえ〜、アルコールは出してもいいけど食事はダメというのは・・・。事前のお知らせもなかったようですから、お店の経営者は呆然のようです。
by carotte (2017-01-22 14:57)