食の愛好協会3 vol.2 [フランスのグルメ]
暖かくなりそうで、なかなか暖かくならない、むしろ寒い、と感じる今日この頃。
少し暖かくなったくらいで、もう春だ!と薄着でもしようものなら風邪をひいてしまいそうです。
あと1ヶ月、気を引き締めて春が来るのを待つことにします。
さて、コンフレリーシリーズの第二回目は、トゥール産リエット(rillettes)。
トゥール近郊の村サンブランセ(Semblançay)を訪ねる・・・その前に、そもそもリエットとはなんだ?
豚肉または鳥肉(鶏やガチョウなど)、またはサーモンのような魚を低温の脂でじっくり煮たもので、パテのような仕上がりの食べ物です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年2月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
田舎の冬の風景。その中をガウンを羽織り歌を歌いながらやってきたのは、トゥール産リエット愛好協会の皆様方です。
学校に必ず校歌があるように、愛好協会には必ず愛好歌があるようです。
そして、これがトゥール産リエットです。パンの上にのせていただきます。
「メンバーになる際に、一年で5キロのリエットを食べることを約束するんです。1日にすると15グラム」とテレーズさん。
食べ方は色々あります。パンと一緒に食べたり、大根の輪切りにのせたり、キッシュにもできます。
「リエットはいろんな料理に使えるんですよ」
こちらの愛好協会は国内だけでなくベルギーからポルトガルまで訪問して地元のリエットを宣伝して回っているそうです。
そして、こうして集まってじっくりを味わうことも活動の一つです。
「もちろん、おしゃべりしたりダンスをしたりして楽しみますよ」と名誉会長。
それはそうと、トゥール産リエットというからにはそれなりの特色があるんでしょうね?
作り方を教えてもらいましょう。
ここはある加工肉のお店の厨房です。
「これはトゥール産の豚モモ肉です。そしてあちらが脂身です」
ガスに火をつけ大鍋をのせます。脂身から取った油を引いて、モモ肉を入れ炒めます。ここに刻んだ脂身を投入したら、休むことなくかき回します。
「愛好協会とはなんですか?」と取材班。
「トゥール地方の特産品を紹介し、広く知ってもらう活動をする団体です」とジェシーさん。
お鍋の中を見ると、お肉が崩れて繊維状になりかけています。
「少なくとも8時間は煮込みます。12時間くらいになる時もあります。そして適度に水分を蒸発させます」とドミニクさん。
こちらはトゥールにある加工肉のお店Chantal & Bruno GOULAY。
店主のブリュノさんは、70軒の加工肉業者が集まる連盟の代表者です。
お店のスペシャリテがこのリヨン(rillons)。昨年の国際農業見本市で、堂々の金賞を受賞しました。
「豚バラ肉を強火で焼いた後、低温の脂でじっくり煮たものです。ブドウの収穫と仕込みで働く人たちの食事として作られたんです」とブリュノさん。
柔らかくてトロッと溶けそうなお肉。どんなお味なのか気になります。
続く・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、もう一度スポーツを始めようとジムに入会してきた。未来のシェイプアップした自分を思いながら、スーパーで買い物をしてレジでお会計をすませようとした時、ふと我に返った。カゴの中には、パン、チーズ、リエット、チョコレートクリーム・・・」
VDM (Vie de merde)より
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