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食の愛好協会3 vol.5 [フランスのグルメ]

 シリーズの最後は、海の幸、ニシンの登場です。

 

 英仏海峡に面した町ベルク=シュル=メール(Berck-sur-Mer)、略してベルクを訪ねます。


Paris_BerckSM.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年2月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 冷たい風が吹きすさぶ冬の海岸に、熱い歌声が聞こえてきました。

 

 歌っているのはベルク=シュル=メール沿岸ニシン愛好協会の皆様方です。

 

 そして体育会系的な威勢のいい掛け声・・・。

 

 どうやらメンバー全員が揃ったようです。

 

 今回の愛好協会の制服は男性版と女性版があります。

 

 これらは制服ですが、ベルクの漁師さんやその奥さんたちへのオマージュでもあります。

 

 「漁師の妻たちは、夫が漁に出られるように、魚の餌になるミミズを集めたんです。ミミズを集める作業で衣服を汚してしまった妻たちは、こうしてしまっておいた前掛けのような布を下ろして汚れを隠したんです。こうしておけば綺麗に見えますからね」と女性。

 

 漁は男だけの仕事ではなかったんですね。

 

 「こちらのメダルは愛好協会のメダルです。町を代表するエンブレムになっています」と男性。

 

 メダルには2尾のニシンがかたどられていました。

 

 その本物がこちらです。メダルと同じように銀色に輝いています。

 

 ニシン漁は11月に行われ、年間を通じて食卓に上ります。

 

 「この辺りはオパール海岸と呼ばれていますが、海の幸にまつわる地方の伝統が息づいている地域なんです。この北の海に生息する21種類の生き物のうちの一つがこのニシンなんです」と会長さん。

 

 愛好協会21回目の総会が行われている間、料理人たちがレストランChez Mireilleの厨房で料理を作っていました。

 

 こちらは燻製ニシンのパテ。

 

 材料は、ニシン、玉子、生クリーム、数種類のハーブ。

 

 これらをミキサーで混ぜ合わせたら型に入れ、ニシンをトッピングしてオーブンで焼きます。

 

 「他にもニシンを使った料理を作りますよ。例えば、サラダ・ブロネーズ。評判が良くて人気です」

 

 サラダ・ブロネーズは、ジャガイモ、ニシンの切り身、トマト、エシャロット、レタスをフレンチドレッシングで和えたサラダのこと。

 

 総会が無事に終了したら、料理人が作ってくれたニシン料理をみんなで試食します。

 

 パテはパンにのせていただきます。

 

 「とても美味しいですよ」と女性。

 

 こちらの協会では締めも歌でした。会長さん自らギターを抱えてました。

 

 終わり。

 


 

******** フランス人のつぶやき *******

  

 

「今日、19歳になる息子が列車で英仏海峡トンネルを通った時、私宛にメールを送ってきた。『不思議なことに海も魚も見えないよ』」

 

VDM (Vie de merde)より



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