ルノワールがいた村 [シャンパーニュ地方]
東京は梅雨入りが発表された途端に晴れの日が続いています。
梅雨入り宣言、ちと早すぎたか?
とは言っても、関東の他の地域では雨が降ったりしてます。お天気というのは微妙なもんですね。
とにかく土日晴れてくれるのはありがたいことです。
さて、シャンパーニュ地方にある小さな村エソワ(Essoyes)。
ここはルノワールが絵を描きながら30年を過ごした場所でした。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年6月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
田舎の風景に埋もれるように佇むエソワ村。川が流れていて可愛らしい村ですね。
人口は750人ほど。こんなに長い間、ルノワールがこの村にいたことを知る人はほとんどいません。
ルノワールは30年間、毎年夏になるとここへ来て創作に励んでいたそうです。
村の風景はその頃と変わってはいません。
「彼の創作にエソワが影響を与えたことは間違いありません。ここで描いた作品は100点ほどに登ります」とルノワール好きの村の助役さん。
その作品の数々は世界中の美術館で人々の目に触れていますが、この村でそれらが見られるわけではありません。
この村で見られるのは、ルノワール一家が暮らしたこの家。1905年頃の様子が再現されています。
「ルノワールはこの部屋で絵を描いていました。とは言っても、家族に囲まれて家のあちこちで描いていたんです」
ルノワールが初めてエソワにやってきたのは44歳の頃のことでした。
この村が気に入り家を購入。妻と3人の子供達と一緒に暮らし始めました。
こうして中を見学していると、いまにも本人たちが現れてきそうです。
「ここでルノワールが絵を描いていたのかと思うと感動します。見学に来られる方々にはそれを感じていただきたいんです」とルノワール好きの村人。
こちらの家は、最初にルノワールが購入した家です。その頃から何も変わっていないとか。
そして最後に、村の墓地を訪ねます。ここにはルノワール家全員のお墓があります。
ちなみに、エソワ近郊で自転車から落ち右腕を骨折してしまったルノワールは、その後、体調をくずしてしまい、リューマチに苦しめられるようになります。
そのため、温暖な気候を求めてニース近郊のカーニュ=シュル=メールに移り住み、12年後の1919年12月3日にルノワールは静かに息を引き取ります。
亡くなる直前まで絵筆を放さなかったと言います。
遺体は、すでに1915年に亡くなった妻アリーヌとともにニースに埋葬されますが、本人たちの希望で、1922年にエソワに運ばれ埋葬されました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、猫を飼い始めてからやけにネズミが増えた。それもそのはず、うちの猫ちゃん、生きたネズミを捕まえて集める習性があるのだ」
VDM(Vie de Merde)より
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