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グリムとメルヘン街道1 [その他の国]

 大晦日のカウントダウンがパリの凱旋門で行われたようです。その時の様子に興味にある方は→こちら

 折しも、カルメンという名の嵐が接近していたらしく開催が危ぶまれていました。そのせいか強風で花火が左から右へと流されている様子がよくわかります。

 とにもかくにも世界中で新しい年が始まりました。

 さて、今日から5回のシリーズで、グリム兄弟のメルヘンの世界を旅します。

 第一回目の今日は、グリム兄弟のルーツを訪ねてみましょう。

Grimme.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2017年12月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 「昔々、あるところに・・・」で始まる童話の世界。森の中で眠り続けるお姫様、長〜い髪の娘、毒リンゴ、森で迷子になる二人の子供。

 すぐにタイトルが思い浮かぶくらいによく知られたお話ばかり。そのほとんどがグリム兄弟が暮らしたドイツ西部にある町や村で生まれたお話でした。

 こちらのお二人がグリム兄弟。右が兄のヤーコプ、左が弟のヴィルヘルム。

 二人が生まれた町ハーナウ(Hanau)へやってきました。ここが生家があった場所。残念ながら家は空襲で焼けてしまったそうです。

 1812年、二人は、昔から地方で伝承されてきたお話を集めた本を出版します。

 「我々の目的は、語り継がれてきたお話が消えてしまわないように書き残すことだったんです」とヴィルヘルム。

 お話を語ってくれる女性たちに耳を傾けるのが二人の第一の仕事となりました。

 200年後、二人が書き残した民話は一つの文学となり、世界的規模の遺産となったのでした。

 ハーナウの市庁舎前には二人の銅像が設置されています(青印)。

 「昔から人々は、一時の間、現実から離れて物語の世界を楽しんでいたのです」とヤーコプ。

 ハーナウから2時間ほど車を走らせるとカッセル(Kassel)の町に到着します。

 ここにはグリム博物館があります(赤印)。中に入ると、グリム童話の世界が現代的な手法で再現されています。赤ずきんちゃんのベッドに白雪姫の鏡。

 こちらのお二人はフランスからやってきた教師。

 「子供らしい想像の世界を体験し、子供時代の追憶を求めに来たんです」と先生。

 「私が子供のころ母が毎日のように話して聞かせてくれました」とドイツの方。

 「怖い話を聞かされるとベッドに潜り込んでましたよ」と男性。

 博物館にはこんなお宝が保管してありました。グリム童話集のイラスト入り初版本です。

 「これとまったく同じものの再版本は見つかっていません。ただ、著作権が消滅してからは世界中で童話集が出版されています。その数は10億部ほどにもなります」と館長さん。

 こちらはカッセルから45キロほど北西に行ったバード・ヴィエウドゥンゲン(Bad Wildungen)にある童話のお店(Märchen-Laden)(緑印)。

 絵本から童話にまつわるグッズまで様々なものが揃っています。赤ずきんちゃんをくるっと引っ繰り返すとおばあさんが出てきました。

 「童話を聞くと心が休まります。グリムの童話は全部知っています。どれもめでたしめでたしで終わります。だから皆んながホッとするんです」とオーナーのマリアンヌさん。

 次回からこのマリアンヌさんがグリム童話のお話をしてくれます。

 「次回は、私の大好きなお話の一つをお聞かせします。雪のように白い肌の、血のように赤い唇の、黒檀のように黒い髪の美しい娘のお話です」

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、二人の兄弟がバイク用の古いヘルメットがまだ使えるかどうかテストし始めた。一人がヘルメットをかぶり、もう一人がハンマーでヘルメットを叩き始めた。兄は26才、弟は24才

VDM(Vie de Merde)より


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コメント 4

ワンモア

姉妹都市である栃木県の石橋町にもグリムの森「グリム館」があります。メルヘンチックでとても良い場所です(*^^*)
by ワンモア (2018-01-02 10:12) 

carotte

ワンモアさん
栃木県にも「グリム館」がありましたか!
メルヘンの世界は現実を忘れさせてくれていいですよねえ。

by carotte (2018-01-02 15:10) 

opas10

グリム童話というと、ちょっとおどろおどろしい話が多かったような記憶があります。英語でもgrimは、いかめしい、とか厳しい、って意味ですし(笑)
by opas10 (2018-01-03 00:30) 

carotte

opas10さん
確かにおどろおどろしい話ばかりですよね。毒で殺すとか、子供を食べるとか・・・不気味。グリム兄弟の写真をそのままブログに使おうかと思ったのですが、やっぱりどこか不気味だったので、かわいらしい絵本の表紙から拝借してきました。
by carotte (2018-01-03 14:27) 

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