30ユーロで晩ご飯12 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯。
様々な方にお願いして、30ユーロ(約4,000円)ぽっきりでフルコース(前菜+メイン+デザート)の夕食4人分を作っていただきます。
今回チャレンジしてくれるのは、アルメニア移民のコリンヌさん。
昨年の秋に料理本「Cuisine d’Aarmenie(アルメニアの料理)」を出版したばかり。今日も、そのアルメニア料理を30ユーロで作ってくれるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはパリ12区にあるアリーグル市場(Marché d’Aligre)。
そしてこちらの女性がコリンヌさんです。この市場ならアルメニア料理に必要な食材が全て手に入るそうです。
それでは30ユーロを渡して調達していただきましょう。
「わかりました。メインには子羊の肉の野菜の詰め物、前菜はズッキーニを使ったものにしようかと思います」
まずは野菜。ズッキーニの他に、玉ねぎ、ピーマン、トマト、ナス。そしてパセリとコリアンダーも忘れてはいけません。この野菜全部で8.80ユーロ。残りは21.20ユーロ。
次は、チーズ屋さんに寄って玉子と生クリームを購入。これが3.77ユーロで残りは17.40ユーロ。
そして子羊の肉は当然ながら肉屋さんで調達。400グラムをあらびき肉にしてもらいます。
さらに牛の骨髄と骨も一緒に購入。これが料理の味の決め手になります。
全部で10.70ユーロ、残りは6.73ユーロ。だいぶ少なくなってきました。
次はデザート。ナツメヤシの実、デーツを買います。
「冬に作るデザートなんです。デーツは体を元気にしてくれますからね」とコリンヌさん。
これを300g買って4.23ユーロを支払いました。
2.50ユーロを残して、すべての食材が揃いました。では厨房で調理開始!
まずは野菜の中身をスプーンでくり抜きます。
次に中に詰める具を用意します。子羊のあらびき肉に、パセリ、ピーマン、お米を加えてよく混ぜます。
これを野菜に詰めたら、鍋に隙間なく並べ落としぶたをし、レモン水を加えて煮ます。
その間に、前菜の準備。クレープ生地を作りますが、牛乳ではなく生クリームを使います。
生地ができたら、パセリ、玉ねぎ、千切りのズッキーニを混ぜ合わせフライパンで焼きます。アルメニアのお好み焼き?
コリンヌさん、手書きのレシピをチェックしながら料理を作っています。お母様が残したレシピだそうです。
「これは私たちのDNAなんです。ここに私たちの歴史があるんです」とコリンヌさん。
デザートはデーツの甘いオムレツ。
「学校で良い点を取って帰ってくると母が作ってくれました」
やっぱり前菜はお好み焼き!
全部が揃って、これが一人前。フランス人のお料理とは一味違った晩ご飯になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、17歳になる娘にパスタを作るように頼んだ。料理はあまりやったことがなかったので、一計を案じた私は念のため付け加えた。『鍋にパスタを入れる前に水を入れるのよ』確かに娘は言われたとおりにしたが・・・火はつけなかった」
VDM(Vie de Merde)より
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