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週末はヴィリニュスで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はバルト三国の一つリトアニアの首都ヴィリニュス(Vilnius)を旅します。パリからは空路の直行便で2時間40分。一カ所経由で4時間30分。

 どんな街なのか楽しみです。では出発!

Lithuania_Vilinus.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 古い建物の並ぶ世界遺産の街ヴィリニュス。教会の数は約10、建物の数は数百に及びます。

 まずはその中の一つ、ロシア正教会Šv. Dvasios cerkvė(青印)を訪ねてみましょう。ロココ調の内部が印象的です。

 また聖母マリアに捧げられた小さな教会があるかと思えば、新古典主義様式の堂々たるヴィリニュス大聖堂もあります(赤印)。

 さあ、次は市場を訪ねてみましょう(緑印)。ここは野菜のマリネ専門店。近隣の農家で栽培された野菜をマリネしてあります。キャベツ、ズッキーニ、ピーマン等々、種類も豊富。リトアニア人なら毎日食べる料理だそうです。

 「とっても美味しいわよ。酸味も塩味も絶妙のバランスです。うちの息子が大好きなのよ」と女性。

 そしてこちらは加工肉のお店。なにやら白い一切れを食べているようですが・・・。

 「これはうちで作った豚の脂身。味付けは塩とコショウだけ。黒パンやキュウリや玉ねぎと一緒に食べると美味しいわよ」とお店の方。

 確かに、美味しそう・・・。お値段も1キロあたり4ユーロほどと格安です。

 グルメの次は芸術。国立ドラマ劇場Lietuvos nacionalinis dramos teatras(こげ茶)でバレーを楽しみましょう。この時は「アンナ・カレーニナ」をやっていました。

 さて、リトアニアは琥珀の産地としても知られています。次はそのアートセンターに行ってみましょう(黄印)。これらの琥珀はバルト海沿岸で採取されたものです。プラスティックと見分けがつきにくい琥珀ですが、本物はご覧の通り水に浮きません。

 「これは全く濁りのない琥珀です。世界でも珍しい一品です」とセンターの方。

 そして、琥珀はアルコールに溶かして飲むこともできます。お味は辛口。

 次はちょっと変わったところに行ってみましょう。ここはエステティックサロン。マッサージに使われるのは琥珀入りエッセンシャルオイル。デトックス効果もあるとか。さらに、シワ・シミを防ぐパックにも琥珀が使われています。

 「ゴマージュやピーリングにも使います」とお店の方。

 お肌が美しくなったところで、今度はリトアニアの現代史を知るのに重要な場所へ行ってみましょう。そこは裁判所の地下にある、かつてKGBの牢獄だった場所。今では博物館になっています(黒印)。

 「ここはソ連支配時代に政治犯が収監されていたところです。ベッドもマットレスもありませんでした」とガイドさん。

 そしてこちらは独房。窓もなければ明かりもありません。ここに数日閉じ込められた後は厳しい拷問が待っていました。恐ろしい場所です。

 次は気分を変えてバーへ行ってみましょう。バックパッカー向けガイドブック専門の記者が案内してくれました。こちらのお店ではリトアニアの地ビールが揃っています。このグラス一杯で1.70ユーロ。安いですねえ〜。

 このバーのある地域(黄緑印)は長く放置されていましたが、現在では流行の発信地になっています。

 「ここは自由の香りのする、ちょっと退廃的で、他とは一味違った場所です」と記者。

 通りの壁にこんなプレートがありました。“人間には間違いを犯す権利がある”、“人間には怠ける権利または何もしない権利がある” などと書かれているようです。

 さてさて、あちこち動き回ったらお腹がすいてきました。リトアニアのソウルフードとも言えるdidžkukuliaiをいただきましょう。どんな料理かというと、マッシュポテトの中に豚のひき肉を詰めたもの。その形が似ていることからツェッペリン(飛行船)と呼ばれているそうです。美味しくて安いのがその魅力。

 最後に今晩の宿はこちら。バックパッカーが泊まる宿とはだいぶ違う贅沢なお部屋です。

 さて今回の旅の費用は、市場で買った豚の脂身が5ユーロ、バレー鑑賞が30ユーロ、琥珀のエステティックサロンが110ユーロ、KGB博物館が4ユーロ、ツェッペリンが4.20ユーロ、ビールが1.70ユーロ、宿泊代が100ユーロで、締めて254.90ユーロ(約33,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ノンアルコールビールのコマーシャルの撮影だった。僕は役柄になりきって、ちょっと酔っ払いながら『アルコールなしでも楽しい気分になれるぜ!』と一日中言わされた

VDM(Vie de Merde)より



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