夏の終わり [ミディ=ピレネー地方]
東京は昨日から急激に気温が下がりました。それと同時にお天気も崩れましたが、あの酷暑よりは数段マシです。
週末から週明けに少し暑くなるようですが、朝晩が涼しいので問題なし。いよいよ夏も終わりです。
夏真っ盛りの頃、タンスの奥深くにしまってあるダウンジャケットを見て、こんなのが必要な季節は永遠にこないんじゃないかと思ったほどでした。
しかし、季節は確実に少しずつ歩を進めているようです。
フランス南部ピレネー地方では、山でひと夏を過ごした羊たちが麓の牧場に戻り始めています。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年9月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはピレネー地方にあるエスタン渓谷。羊の群れが山を下っていきます。
雄大な自然の中を一歩ずつ進んでいく羊たち。夏の3ヶ月を標高2000メートルの山で過ごしました。
その羊たちを先導しているのが羊飼いのステファヌさん。
「ここは静かでいいところですよ。離れがたいですねえ。ゆっくりのんびり下っていきますよ」
羊の数はなんと500頭。この辺りはハイカーも多く、偶然、羊の群れに出会ってびっくり!なんてこともあるそうです。
「これだけの羊が誰も何もしないのに前の羊について順繰りに山を降りていくなんてすごいですね」と男性。
9月になると羊飼いは羊を連れて山の麓に戻ってきます。ステファヌさんは一番乗り。
夏が終わると山の気温は急激に下がり始め、草木がなくなってしまうとか。
羊たちに混じって牧羊犬や・・・ラマもいます。
「急がせてはダメです。羊たちが自然に降りていくのを見守るだけです」
とは言うものの、ここまで混み合ってはなかなか前に進みません。そんな時は、こんな風に羊を担いでしまいます。
「たまにはこんなことをしながら降りなくてはならないんです」とステファヌさんの息子さん。
羊くん、おとなしく担がれてました。そりゃそうですね、楽して降りられますから。
ステファヌさんの牧場はジロンド川の南部にあり、ここからは240キロの道のり。
まだまだ遠いですね。戻るのに三週間ほどかかるそうです。
途中、羊たちと一緒に野営しながら帰るようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、僕は医学部の一年生。眠れない時は羊を数えるひともいるようだけど、僕の場合は卒業までに必要な授業の数を数える・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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