コキーユ・ドゥ・ノエル [フランスのお菓子]
2月6日は聖ニコラ(=セント・ニコラス)の日でした。
名前からして、あのサンタクロースの起源になった人物か?そのあたりははっきりしません。
ただ、フランスでは、貧しい人たちに食べ物を与えたり、死刑になりかけた無実の人を助けたりなど、さまざまな伝説に彩られている人物です。そして子供の守護聖人になっています。
う〜む、やっぱりあのサンタクロースと結びつけたくなる。
この聖ニコラの日に食べられる菓子パンがフランス各地にあるようですが、その一つが→こちら。
マヌレ(Mannele)という人の形をした菓子パンで、アルザス地方のもの。
でも、いつものマヌレと違って、黄色いベストのようなもの、つまりジレ・ジョーヌを着ています。世相を反映してますねえ〜。どこか地方のパン屋さんが思いついて販売しているらしいです。
で、今日紹介するのはフランス北部で生まれた菓子パンのコキーユ・ドゥ・ノエル(coquille de Noël)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
司会者のペルノーさん、クリスマスらしいセットに囲まれて楽しそうですね。つい先日まで前立腺がんの治療でお休みされてましたが無事復帰されたようです。
それはさておき、これからパン屋さんがコキーユ・ドゥ・ノエルを作って見せてくれます。
材料は、小麦粉、牛乳、玉子、バター。ものすごい量ですね。まずは全部を混ぜて生地を作ります。
これなら普通のブリオッシュの生地ですが、違うところは、この白いつぶつぶが入っていること。このつぶつぶは砂糖の塊。
つぶつぶ入りの生地をこれくらいの棒状に伸ばして、最後に両端にくぼみを作ります。この形、産着に包まれた幼子イエスを表しているのだそうです。
「そもそもは25日の夜のミサの後に食べていたものなんです。だからイエスの形をしているんです」とパン屋さん。
それがいつの間にか早めに食べるようになったんだそうです。食いしん坊の国ですからねえ〜。
砂糖の粒を包むように成形したら、脇に挟みを入れます。これをオーブンに入れて焼くと、こんな感じに。
切り目を入れたところから砂糖の白い粒が見えて美味しそう!
お客様がたも出来上がるのを待っていたようです。こちらのコキーユは一つが500グラムという大型。これで8ユーロ(約1,000円)。
これをスライスして、ホットココアに浸しながら食べるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お皿洗いをしていて気がついた。うちの人、花瓶でホットココアを作って飲んだらしい」
VDM(Vie de Merde)より
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