鏡の太陽 [イタリア]
先日、梅の様子が気になったので、買い物に出たついでに公園を横切ったら、あちこちで花が開き始めていました。1分咲きといったところでしょうか?
650本ほどある梅の木のうち149本が開花したようです。
今週末からは「梅まつり」が始まるので、のんびり見て回るのも今のうちだなあと少し時間をかけて見てきました。
そして昨日、東京は雨でした。カラカラに乾燥していた東京には雨が必要だったのですが、実際に降られてみると、やっぱり鬱陶しいですねえ。特に冬は。
ちょっと歩くと足もとが濡れてしまうし、日差しがないから寒い。気持ちも今ひとつです。
そうは言っても、冬でも太陽が顔を出してくれる日が多いのであまり文句は言えません。
イタリアにはこんな村もあるらしい。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年2月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはイタリア北部の山間の村ヴィガネッラ(Viganella)。標高500メートルのところにある、人口約70人ほどの小さな村です。
冬の間、目の前に聳えている高い山に遮られて太陽の日差しが全く入ってきません。
11月13日から数えて83日間、村人たちは日差しのない毎日を過ごしてきました。
「冬は太陽が見えなくなるんだよ。だから子供たちは、あの山の上まで行っておやつを食べていますよ。あそこなら太陽が見えますから」と男性。
その山の頂に目をやると、何か光るものが・・・。
そこには、横8メートル、縦5メートルの大きな鏡が設置されていました。
この鏡、1日に6時間ほど太陽を追いかけて、村にその日差しを反射してくれるのだそうです。
確かに、ちょっと弱めですが、太陽の光が村に届いているようです。
鏡が設置されたのは今から10年前のこと。
「あの鏡は太陽の表面の70%ほどしか反射してくれませんが、村に光を供給してくれるのには十分だったんです。だからあのサイズの鏡にしたんです」と建築家の方。
鏡は光を反射してくれますが、紫外線の熱は反射しないそうです。ということは、明るくはなるけど暖かくはならない。
そのため、標高500メートルほどしかないのに、雪に覆われた長い冬を過ごさなくてはならないのだそうです。
この鏡が物珍しいせいか、村を訪れる観光客の数が増加したそうです。
2月の初旬、本物の太陽が見える時期になると、こうしてお祝いのお祭りが開催されるそうです。
この日はあいにく曇り空で太陽は顔を出してくれませんでしたが、晴天なら見えたはず。
お祭りはいつものように盛大に行われました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が鏡に向かって話しているので驚いた。どうも自分の筋肉と話をしていたらしい」
VDM(Vie de Merde)より
コメント 0